高校一年寮 寮生日誌(9月3日)

 九月三日(日)

 実力テストが終わって一週間が経過した。

 でも、前期末テストの一週間前になるのです。

 テストの間隔がおかしいのではないかと思いつつ、先週のテスト終わりに映画を二本見てきました。二本ともとても面白かったです。

 映画のレビューを見る時、また友人と映画の話をするとき、メッセージ性がないとか、何を伝えたいのかよくわからないと耳にしますが、僕はその言葉がいまいちピンときません。映画というのは誰かにメッセージを伝えなければならないものなのかと考えてしまいます。

 多数の支持を得て、初めていわゆる良作というものは必ず何かしらのメッセージを含んだものなのでしょうか。例えば自分の作り出した高度なアクション映画を見て欲しいとか、日常の意味のない会話を映画に作成したら、そのような映画はメッセージ性のない映画に、つまりは駄作になるものなのでしょうか。

 芸術は人それぞれ違う受け取り方があると言いますが、仮に視聴者側が制作者側にメッセージや意味を求めるとしたら、その伝えたいメッセージや意味を正確に受け取れることが求めた側の義務になるのではと考えてしまいます。

 映画に限らず世に出回っている作品を肯定的に受け取り、気に入る部分を見つけることが作品を楽しむ助力になるのではないかとも思いました。


九月三日(日)  帰寮してから三週間弱経過しました。
 時間の流れって本当に早いものです。
 夏休みですが、僕の所属している部活は他の人よりも夏休みは短く、合宿もあるために時間がとても短かったです。
 今更ですが、夏休みはもっとこうすれば良かった、友達ともっと遊べば良かった、寝過ぎたな、などと後悔しています。
 二年後には高校三年生になりますが、高三の夏は受験を控えているので、夏休みはあと一回しかないと思うので、来年の夏休みは後悔を残さないよう生活をしていきたいと思います。
 ところで忘れてはいけないのは勉強。
 何も考えたくないと思っていますが、このままだと赤点を取ってしまいそうです。夏休み明けの授業で、何を言っているかわからない教科もあり、とても恐怖を感じています。
 そして実力テスト…。
 悟りを開こうとしていた時、運良くというか、悪くというかコロナの陽性になり、テストを受けられず…。
 皆さん、コロナに罹らないよう注意してください。
 手洗い、うがいを忘れずに。


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