高校一年寮 寮生日誌(9月4、5日)

 九月四日(月)

 入寮してから約五ヶ月が経過した。
 この五ヶ月間、寮で生活をしているという実感が全くありません。湧いてきそうな気配もありません。
 これまでほぼ無限にあるかのように思えていた時間が、一刻一刻と自分から過ぎ去ってゆくのを感じます。
この五ヶ月で、自分がどのくらい成長できたかを振り返ると何だか不安にもなります。

 五ヶ月かけて高さ五十センチ、全長二.五キロくらいの石垣を積み上げた気分です。
 もうそろそろ高く積み上げることも始めていこうかと思います。もちろん嵐が来ようと台風が来ようと崩れないように、焦らず、着実に積み上げてます。休工もないように気を付けないといけません。
 それはそうと最近部屋が汚い。
 一度掃除をしても三時間もすれば、また汚くなります。
 どうすれば良いのでしょうか。
 解決策が見当たりません。
 ゴミをゴミ箱へ捨てる、洗濯物はキチンとロッカーに収納するなど基本的なことから始めるのが一番良いのでしょうね。
九月五日(火)  季節は夏。というかもう北海道は秋になっても良いはずなのに、まだ暑い。
 約一ヶ月の短いようで長いような夏休みも終わりました。
 夏休みはダラダラと過ごした人もいれば、規則正しい生活リズムを保ち、勉強や運動に励んだ人もいたことでしょう。
 休み明け一週間後には実力テストもあり、この暑さと戦いながら、ほとんどの寮生が自習室の机に真剣に向かう姿勢が見られたのは良いことだ。
 しかし、その一方で新型コロナウィルスの感染が寮内で流行し、テストを受けられなかった人も多くいた。
 夏休み中の緩みなのか、手洗いやうがい、感染症対策の意識が少しづつ薄れてきた結果なのかなとも思う。自宅で過ごすのと、寮で過ごすのでは違うのだ。やはりメリハリをつけることが大事なのだと改めて学ぶことができた。
 そして前期末テストまで一週間を切った。
 実力テストで悔しい思いをした人は特に毎日コツコツ自習時間に勉強をして、テストに備えてほしい。
 あと少しで前期も終わる。
 反省や後悔をしている人もいるだろう。その反省を生かして後期につなげることが大切なのだということに気付いて欲しい。僕も後悔のないように、頑張りたいと思う。

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