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高校三年寮 寮生日誌(12月23日)

  12 月 23 日(金)  プルルルルル、プルルルルル。ガチャッ。「もしもし、函館ラサール高校寮です」「あ、こんばんは、 B **の△△をお願いします」「 B **の△△さんですね、少々お待ちください」 B **の△△さんがいる部屋の番号を探し、呼び出し用のインターフォンでその部屋にコール。「(ピンポーン)もしもし、 B **の△△さんはいますか」「いませーん」部屋にはいないとのこと。ならば<全体放送>の出番。特定の操作ののち、「(ピンポーン) B **の△△さんは高校n番にお電話です」暫し待つと、電話機のランプが<待機>の赤から<通話>の緑に変わった。繋がったようだ。ミッションコンプリート(ドヤ顔)。  高校三年生は、先日平常授業が完全終了しました。そして本日は本校の講習会が終了し、共通テストまで残り約二十日となりました。このような中、私は何故か「ヒミツの寮トリビア vol . 9 」を書いています。確か一ヶ月ほど前に終了宣言した筈なのに…あれ?さておき、今回は「電話当番」についてご紹介申し上げます。  電話当番は、高校一年生が担当する当番です。毎日 19 時~ 19 時半と 23 時~ 23 時 50 分に、電話交換手のように保護者の方々からの電話と寮生とを「繋ぐ」役割を担います。冒頭のような場面は元寮生の皆さんも保護者の皆様も(後半はともかく)経験がおありのことでしょう。  トリビア。①「言い間違い」。若冠 16 歳にとってはドキドキの、電話による応対業務。緊張のあまり、「函館高校ラサール寮」や「函館寮」といった亜種が誕生することがあります。もし言い間違えてしまったら、生温い目で許してやってください。②「インターホン」。上記のような在室確認をすると、別の部屋員が叫んで音をかき消すことがまれによくあります。常識の範囲内で叫んでください。③「逆呼び出し」。呼び出されるばかりの僕たちかと思いきや、実は例外があります。それは、2Fの病室。いつものスピーカーにボタンが付いており、緊急時に先生を呼び出すことができます。いたずらはしないでね。  以上で「ヒミツの寮トリビア」シリーズは完全終了となります。ここで、ハミダシ回(かつほんとの最終回)ついでに、このコーナーを始めた理由について申し上げて終わりの挨拶と代えさせていただきます。  このコーナー

高校三年寮 寮生日誌(12月13日)

  12 月 13 日(火)  これが僕が書く最後の寮生日誌になります。六年間この寮で過ごしたわけですが、本当にあっという間だったなと感じています。中学一年生の時は、とにかく不安なことが多くて、心の余裕がなかったと思います。そこから必死に走り続けた六年間は一生忘れることはないでしょう。僕は器用な人間ではなく、何かと他人に助けられてきました。中一の時からずっと不安なことは両親や友人に相談し、部活で悩んでいた時はチームメイトに支えられました。周りの皆の支えがなかったら、今の僕は存在していません。高校生になってからの四人部屋のメンバーには、本当にいつも助けられていたなと感じています。僕たちは三年間ずっと同じメンバーで過ごそうとメンバー決めの段階で話をしていました。正直なところ、僕は本当に大丈夫か?などと思っていました。でも、実際に過ごしてみると、他の人と部屋を組むという考えが浮かばないほどに日々の生活が楽しかったです。もし、高校受験の時に地元に帰っていたら。こんな楽しい生活を送ることはできなかったと思います。また、部活のメンバーでご飯に行ったことや、友達と他愛のない話をしたことなど、この寮での思い出を上げるときりがありません。それほど楽しかったこの生活があと数日で終わってしまうと考えるととても寂しいです。大学に行っても、ラ・サールでできた友人たちとはたくさん遊べたらいいなと思います。最後になりますが、寮の先生方や職員の方々のお陰で、とても充実した六年間を過ごすことが出来ました。ありがとうございました。

高校三年寮 寮生日誌(12月3日)

  12 月 3 日(土)   12 月 3 日。イチ・ニイ・サンと、何かが始まりそうな予感をもたらしてくる良い日付だと思います。さて、模試やら定期試験やら五島軒やら数多のイベントを抜けると、そこは師走でございました。師走ともなれば季節は冬、我々受験生にとってはいよいよ本番まであとひと月となり、気が気でなくなる時季です。つまり、我々は入試に向け、ただただ只管努力と研鑽に励まねばならないワケなのです。「冬はつとめて」と枕草子にもある通りですね(えっ違う?)。  「ヒミツの寮トリビア」。細々と続けてきたこの連載(?)も、今回で何と八回目になります。場合によっては最終回となり得る今回は、「赤裸々!寮生日誌」をお送り致します。寮という極限空間の中にある生徒達が、心の叫びを時に真面目に、時にユーモラスにしたためるこの日誌。一体どんなものなのでしょうか?  寮生日誌とは文字通り現役の寮生が日々書簡を赤裸々に記す日誌のような風習です。(私たちの学年は)月に一度当番が廻って来て、こうして気になる出来事や様々な感情や感動(怨恨や本音)を、筆を媒として紙に著します。たまに筆のノリが良い時や、心にグッとくる良い文章、ユーモアに富んだハイセンスな文章ができた時は、先生の時間と気分次第で寮のブログ及びドミトリィに掲載されます。(K先生いつも有難う御座います!)  して、トリビア。①「罰当番」。門限遅刻、物放置等を犯すと稀に罰として「日誌」を書かされるそうです。私としては逆に嬉しい罰ですが、引っ掛かったことは一度もありません。(泣)②「載らない記事」。傾向分析をしますと、どうやら「奇を衒ったもの」「体制批判」「不自由な日本語」この三種類は載りにくいようです(体験済)。③「載る記事」。こちらは「素直な気持ち」「学校生活(特に試験)」「寮生視点の寮生活記」「機知に富む文章」がよく掲載されています。三年間で十七回くらい載った私が言うんだから間違いない。(威圧)  熱中するとあっという間に B5 の用紙が埋まってしまう。それがこの「寮生日誌」。もう最後になるのかと思うと、大変感慨深いものがあります。では、一言添えて締め括りたいと思います。「誰かこの連載続けてくれないかな?」八回に亘る本連載、ご愛読頂き誠に有難う御座いました!

高校三年寮 寮生日誌(11月27日)

  11 月 27 日(日)  僕は先週の金曜日から今日まで帰省していました。受験するためです。高三になっても、理由はどうあれ帰省というものはワクワクします。中一から寮に入り、生活するモチベーションはずっと帰省でした。長期休暇で帰れるから頑張ろう。あと何日で帰省だ。とカレンダーに日数を記入していたこともありました。年齢を重ねるにつれて、友達と過ごしたいと考えることが増え、東京の実家にいても、早く寮に戻りたいなどと思うことが増えました。今では、実家より寮の方が楽しいと感じるようになりました。  中一の頃は、ごはんが不味いやスマホが使いたい、家に帰りたいなど文句ばかり言っていた自分が、寮で友達と過ごしたいなど言えるほど成長できたのは、先生方や友達のおかげです。中一の頃は上手く人間関係がいかず、悩むことも多かったのですが、本当に友人関係には恵まれたなと感謝したいです。続々と大学が決まっている人もいますが、みんながいる時に写真でも撮って一生の思い出にしようと思います。

高校三年寮 寮生日誌(11月24日)

  11 月 24 日(木)  日程的にたぶん最後の寮生日誌になります。今まで何枚書いたか分かりませんが、たぶん何十枚と書いてきて、それなりに思い出があります。また、中学の頃はタイムキーパー制度なるものがあって大変だったなーと思わなくもないです。やはり、自分は以前より後ろを向いてしまう人間で、中学の頃は楽しかったなー。大部屋に戻りたいなーと思ってしまいます。今も楽しいのですが…。それでも制服を着て騒ぎまくった記憶は一生消えないし、一生胸の中にあるだろうなと思います。この思いでムードは、前の「寮生活を振り返って」でやったので止めにします。ということで、昨日のワールドカップ、日本勝ちましたね。ドイツに。サッカー部でも何でもない僕ですが、さすがに周囲の反応で凄いことが起きたんだなと分かりました。で何となく感動しました。こうやってドーハから感動を伝えられるサッカー選手の皆さんは凄いなと思います。あと、サウジアラビアみたいに休日にならないかなとも思います。岸田首相お願いします。  こんなのが最後の寮生日誌で良いのかと思ったりしますが、まあ逆にこれがこの寮生日誌らしいのかなとも思います。ということで寮生日誌を終わります。

高二寮生日誌(十一月二十三日)

 11月20日  高二の後期第一中間テストが終わった 今回のテストはテスト期間が二週間弱あって精神的にとてもつらかった。日本史のテスト範囲が教科書の約四十五ページ文で非常に覚える量が多かったり、数学のテスト範囲が三単元もあって、問題集の問題数が二百問くらいあったりしてとても疲れた。特に日本史は今までで初めてテスト勉強する気がなくなってしまった。  次のテストまでもう三週間程度しかないので、また準備をする心を整えないといけない。ただ今回はテスト期間が十日と短いので、前回に比べれば遥かに楽だと思うので、次のテストも頑張る。  最近とても気温が低くなって、夜忘れて窓を開けたままにすると簡単に風邪をひいてしまうので、気をつけていきたい。しかしそういう注意点はあるけれども、個人的に冬はとても好きだ。「雪はもういい」という人がかなりいるが、僕は綺麗だし、空気が澄んでいて夜空の星がグランド側だとかなり見えるので、季節の中で一番好きだ。そろそろ新月になるので、さらに星がよく見えるようになると思うので、とても楽しみだ。 11月20日  今年ももう十一月です。あと少しで2022年が終わり2023年になろうとしています。高校二年生になってから七ヶ月で約半年も過ぎました。   最近、事務室のネームプレートの右にある共通テストのカウントダウンを見ていると、あと一年したら自分達も受験が近づいていることを実感します。部活も楽しいが勉強にも本気で挑まなきゃやばいと思ってきました。勉強頑張ります。  またもうすぐクリスマスです。最近はクリスマスソングをハッピーな気持ちになりました。僕のオススメはやっぱり名曲マライアキャリーの「All I want for Christmas」です。 他にも色々ありますが、クリスマスを楽しめるのはやっぱりこの曲に限ります。今年も色んなクリスマスソングが出ることを楽しみにしています。先生もクリスマスを楽しんでください。 11月21日  今年ももう残り二か月だ。つい最近高二になったかと思えば、五ヶ月後には高三で大学受験も近い。一般入試ならまだしもAO入試なら大学によってはもうすぐ一年である。来年も気付いたら、入試まで数ヶ月という状況にあるのだと思う。ぼーっと過ごした一年にはしたくない。集中して気づいたら受験だったという状況にしたい。  自分は AO 入試を利用するつもりで

高二寮生日誌(十一月二十二日)

  11 月 18 日 現在僕は日本史を勉強していますが、大学では政治思想について学びたいと考えています。僕が文系を選択した主たる理由も、そこにあります。そもそも「正しさ」の悟りを得るためには、知識、経験と共に透明な心が必要です。物事の暗記だけでは道具にしかすぎません。 たとえこのラ・サールで優秀な成績を取っても、発信される正しさが間違っていれば、この世の善悪を判断する心は得られません。現に、憲法を解釈、解読するための憲法学は嘘つき、ごまかし、言い逃れの政治家、官僚を量産してきました。だから、正しき心の指導に従う良心、即ち透明な心を持つことが必要なのです。 しかし、僕にはあまりにも知識が不足しています。政治学における知恵や歴史上の政治システム、戦争史、政治思想の勉強をしなければいけないという使命を僕は常に感じています。 過去の歴史ばかり発掘して、学問をやっているつもりだけでは悟りは得られません。地味ではありますが、謙虚さ、精進の心、誠実な心も宗教的知性において必要です。だから、法学、政治学、経済学、国際関係論などを学びつつ、宗教、哲学を学ばなければなりません。長々と書いてしまいましたが、要するに「法の窮極にあるもの」を知るために、今、勉強しなければならないと思っています。 友人にはこんな話はしませんが、少しでも多くの人がこの思いを共有してくれることを心から願っております。   11 月 18 日 「別腹」というものが実際に存在するのを知っていましたか。「デザートは別腹だよ」誰でも一度は聞いたことのあるセリフだと思います。ではどうして別腹が生まれるのでしょうか。人の脳には「お腹いっぱい」と感じさせる満腹中枢と「お腹がすいた」と感じさせる摂食神経というものがある。おいしい食べ物を目の前にすると脳の前頭葉が満腹神経ではなくて摂食神経にスイッチを切り替える命令を出すためである。これが一つ目の別腹だ。 二つ目の別腹は胃に物理的なスペースを作るというものだ。それは脳内にオレキシンというホルモン物質が出て胃や腸の動きが活発になり、胃を満たしていた食べ物が腸に押し出されて、胃の中に新しい隙間ができるという。 もしかするといわゆる大食いと呼ばれる人達は別腹のメカニズムを使いこなしているのかもしれないと思った。自分もこれを使いこなすことができ

高校三年寮 寮生日誌(11月20日)

  11 月 20 日(日)  寮生活が終わりに近づいている。点呼未確認だのプレートを返していないだの。色々と叱られ続けたこの寮生活も終わりとなると嬉しいようで、どこか悲しい。自分がどんな状況下でもベタベタとひっついて話し掛けてくる友達。服が縮んで帰ってくる洗濯物。ゴムのような肉が出てくる寮飯。不安と緊張から始まったこの寮生活は、どの出来事も外見は良く聞こえるものばかりだった。三年間、僕はそんなことをずっと思いながら胸糞な思いで過ごしていた。だが、三年生になるとやはり意見は変わってくるものだ。大学に入ると、そんなに身近だった友達は居なくなるし、洗濯物もご飯も全て自分でやらなければならない。きっとそれが世間で言う「大人になる」ということなのだろう。ふと考えると、まだ子供でいたい日々が続いてほしいと願ってしまう。こんなにも日々折々感謝で埋まっていく生活を自分は胸糞だと言い続けていたのに。そう、幸せ者だったのだ。自分は。今ではそう感じることしか出来ない。ただ幸せを噛み締めている。むさくるしい文章が続いてしまったが。とにかく、身の回りに味方しかいない生活だった。苦しい時に前を向けば、同じ境遇の友達。笑いかけて元気付けてくれる友達。相談に乗ってくれる先生。時には喝を入れてくれる先生。遠くからでもずっと応援してくれる家族。切っても切れないつながりがそこにはあった。僕にとってここは、唯一自分をさらけ出せる場所だった。どの人達にも感謝しかない。やっぱり、僕はここが好きだ。今なら胸を張って言える。函館ラ・サール学園寮、ありがとう。いつでも僕らのために行動し、背中を押し続けてくれた K 先生、ありがとうございました。

高校三年寮 寮生日誌(11月13日)

  11 月 13 日(日)  人の三大欲求。 1 に「食欲」、 2 に「睡眠欲」、そして 3 に…。「知識欲」。そう、人は皆、情報もとい知識に飢えているのである。だからこそ新聞やインターネット、テレビや本を読んだり聴いたりするのであり、同時にそれらで得た情報を知識として蓄え、コミュニケーションや思考の材料とするのである。…え、違う?本当は別の、もっと本能的なアレするような欲望のハズだって?…。いやまぁ、この寮にいる限り、確かに無視できない話題ではあるけれども。コンプライアンス的にも世間的にもハズかしくない様に、敢えて「知識欲」として高尚な印象を持たせた訳でして。なのでどうか、この場では「知識欲」ということでお願いします。(平伏)どうやら認めていただいたようなので(強制)、月イチ「ヒミツの寮トリビア」始めてまいりましょう。今回は「知識欲」より、「情弱!遁世高校生」をお送り致します。  本寮では、スマホの持ち込みは原則禁止となっています。「原則」と留保を付けたのは、正確には「スマホの無許可持ち込み・持ち出し・使用」が禁じられており、寮に預ける場合だけはスマホ(保護者許可)を持ち込めるためです。つまり、日常の寮生活では、自由にスマホを触れることはできないということです。思わせぶり~。  情報過多と呼ばれる現代に生きる若者。本当にスマホなしで生きられるのか?その答えは「 YES 」です。本寮にはスマホはありませんが、貸し新聞やテレビ、そして文明の利器「 PC (回線有)」も設置されており、ある程度自由に利用することができます。あとは本とラジオで完璧。  では、トリビア。①「情弱」。この寮に住むことは、すなわちある種の「遁世生活」を意味します。②「習慣」。すなわちスマホから離れていると、久々の帰省で触るスマホに数分戸惑います(体験談)。③「持ち禁」。「持ち込み禁止物品」の略です。この「持ち禁」を犯している者は、大抵「某の新曲」やら「スマホゲーのキャラが云々」等のセリフを口にします。ホシはアイツだ(警部風)。  かくいう私も、昔はスマホなしの生活に不安を抱えていました。しかし、実際に過ごせば必ずこう思うはずです。「…案外、大丈夫じゃね?」さあさあ、スマホをやめたい皆さん!入寮して一緒に情弱になりましょう!

高校三年寮 寮生日誌(11月12日)

  11 月 12 日(土)  今日は土曜日。三年生は食事会に行ってきた。三年生のメンバー全員での行事は最後となる。スーツを着用し、午後 5 時 20 分バスに乗車した。まず五島軒に向かった。歴史と伝統のつまった本格的なレストランであった。仲間と豪華なディナーに舌鼓を打った。こんなに美味しいカレーを食べたのは初めての経験だったと思う。テーブルマナーがとてもきちんとしている人がいて、自分が知らなかったこともあり、なんとなくでいたことに気付かされた。少し恥ずかしくなった。テーブルマナーがしっかりされている人はかっこいいと思う。自分も見習わなくてはならない。  会食後、バスに乗車し函館山へと向かった。函館山からの夜景を見たのは三年間住んでいたのに初めてのことである。今日は晴れていたため、とてもきれいな夜景に心を奪われた。パンフレットなどでよく写真を見ていたが、実際目にしたのでは全く違う感覚だ。これは経験してみないと分からない。  冬休み。すなわち自分が寮を出るまで一ヶ月である。最後に良い経験ができたと思う。残り少ない寮生活も充実した楽しいものになっていければ幸いである。

高校三年寮 寮生日誌(11月11日)

  11 月 11 日(金)   11 月 11 日、いわゆる「ポッキーの日」というヤツだなと思っていたが、誰一人としてポッキーの話をしている人を見かけなかった。昨年はテレビやネットでかなり盛り上がっていた記憶があるが、今年は見る影もない。飽きられてしまったのだろうか。   11 月も三分の一が過ぎ、高校最後のテストも終わって、残すは卒業だけになってしまった。受験に関しては、私はもう大学が決まっているので、皆頑張れ~と他人事なのが正直なところだ。数日前、友人に顔色が良いと言われた。自分としては普段顔色が悪いつもりはないのだが、自分でも精神的にとても安定していると感じている。肩の荷が下りたからだろう。学校にいても、自分がここにいる意味はあるのか?と毎日思うようになった。場違いだなぁと。  大学への不安はない。あるのは期待だけだ。でも、今すぐに大学へ行きたいとは思わない。あと約四カ月、何事にも縛られない時間。おそらく人生で最初で最期であろうこの時間を有意義なものにできるよう努力したい。

高校三年寮 寮生日誌(11月8日)

  11 月 8 日(火)  中高 6 年間寮で過ごす中で 2 ~ 3 ヶ月に一度書かなければいけないこの寮生日誌も今回が最後になるかもしれません。  私事ではありますが、先週大学に合格することが出来ました。今回は義務自習中に、もしかしたらこの寮生日誌を読んでいるかもしれない後輩に向けて AO 対策について書きたいと思います。  最初に AO にとって必須である志望理由書。志望理由書にはいくつか書き方がありますが、その中でも王道である「きっかけ→将来〇〇をやりたい→そのために〇〇大学で〇〇を学ぶ必要がある」この書き方が一般的ではないでしょうか。志望理由書を書く上で大切なことは、「話の流れをスムーズに」「オリジナリティー」「なぜそこの大学でなければならないのか」この 3 点を明確にし、そこに加えて高校での活動を上手く入れたら書類合格はほぼ間違いないでしょう。オリジナリティーとは自分が体験してきたことを書きます。   AO は楽だと考えている人もいると思いますが、出願の 1 ~ 2 ヵ月前から一般の勉強は出来ないと考えた方が良いでしょう。

高校三年寮 寮生日誌(11月3日)

  11 月 3 日(金)  明日はついに卒業テストです。受験が迫ってきていることもあり、テスト勉強に身が入らないという声も多々聞きます。泣いても笑っても 6 年間の集大成。 34 回目の定期テストです。頑張りたいと思います。  私の部屋は結局 3 年間ずっと同じメンバーでした。このこと自体がとても珍しいことらしく、その部屋のメンバーになることが出来てとても誇らしげな気持ちです。彼らの良い所、悪いところはある程度理解し、受け入れてきました。大学に行って彼女ができたとしても、彼らの方が絶対に私のことを理解していると思います。それほど自分達は助け合いながら生活してきました。そんな生活もあと 2 カ月ほどで終わりを迎えます。誕生日会、ピザパーティーなどいろいろな事を 4 人でしました。いろいろな思い出が走馬灯のように浮かんでは消えていきます。共学の学校に行かなかったことは何度悔やんだか数え切れませんが、それ以上にこの函館ラ・サール学園で学び、体験したことは自分に磨きをかけ、輝かせてくれました。恐らく地元の私立に通っていたら、自分の才能という原石は磨かれずに他の石ころに紛れて埋もれていたでしょう。この特殊な全寮生男子校という環境は、個々の才能を伸ばすのには十分すぎる場所です。 6 年間はとても長いなと入学の時は思いましたが、今考えると 6 年間はあっという間でした。しかし、いつまでも高校生のままでいることはできません。次のステージに進まなければなりません。大学受験に向けてコツコツ頑張っていきます。  おそらく最後の寮生日誌なので、この場をお借りして今まで支えてきてくださった先生、両親に感謝を申し上げます。今までありがとうございました。そしてこれからも宜しくお願いします。

高校三年寮 寮生日誌(10月24日)

  10 月 24 日(月)  夜の 11 時。それは義務自習が終了する時間。高三となった今は、もう「義務自習」はないけれど、長年の生活習慣と受験生という意識とが、僕たちを自ずと机に向かわせる。そうして 11 時を廻るとき、寮生たちは机から離れるや否や、どこかへ動き出す。しばらくすると、廊下には何やら美味しそうないい香りが充満している。これは、一体…?  食欲の秋も後半に突入しました。食欲以外の秋はどうしたのかって?いえいえ「秋」即ち「食欲」ですので、それ以外など存在しません(異論は受け付けておりません)。今回の「ヒミツの寮トリビア」では、食欲をテーマに「深夜に漂う夜食の香」をお送り致します。  本寮には、各階に一箇所「調理場」なる場所があります。流し場や IH ヒーター、レンジやオーブン、そして電気ポットが設置されており、カップ麺など軽食から、果てはちょっとしたステーキまで様々なゴハンを作る創造と食欲の場です。流し場は毎日清潔な状態で利用出来ます(清掃頂き誠に有難うございます!)。  では、トリビアをいくつか。①「調理器具は備えていません」。調味料も同様です。ものによりますが、基本は持参になります。②「夜食」。冒頭の「香り」はこの夜食によるものでした。歯磨きしている時のこの香りは飯テロというものです。テロリストめ。許すまじ。③「没収」。日が替わってからの利用は禁止ですが、その昔「目玉焼き」と「ベーコン」を作って没収された可哀そうな人がいたとか…。メニューがまるで日曜の昼ゴハン。もっと昔は、夜食用の「ハムカツ弁当」が寮売店で売られていたとか。名物だったと聞くので、将来の復活を切に願います。

高校三年寮 寮生日誌(10月20日)

  10 月 20 日(木)  なんと、最近ラ・サールのグランドはラグビーコート側だけですが芝になりました。夏休みが終わってからずっと工事をしていて、早く使える日を楽しみにしていました。ついに 10 月 1 日に芝が解禁され、使えるようになりました。 1 日は土曜日でした。月曜日の 3 時間目に体育があったので、私はその日を心待ちにしていました。私は、 3 時間目になったらすぐにグランドへ行き、数人でサッカーゴールを動かし、いつでもサッカーができるように準備を完璧にしていました。初めての芝のサッカーは、ボールが変に跳ねないし、トラップが綺麗に決まったりと、とても楽しかったです。もうあと少ししか芝を使うことはできないのですが、今のうちに楽しみたいと思います。来週の体育は絶対にソフトボールを芝でやります。

高校三年寮 寮生日誌(10月19日)

  10 月 19 日(水)  最近急激に寒くなってきました。寒暖差で体調を崩す人もちらほら見られます。僕ものどを痛め、鼻水も出ます。今週末受験があるので早く治したいです。僕は総合型入試を受験します。一次試験は奇跡的に受かり、今週末二次試験です。内容は面接と模擬抗議を受けての確認テストです。みんなには「絶対受かるじゃん」など言われていますが、自分は本当に焦っています。放課後、担任の先生と面接練習をしています。自分の応える内容を考えて臨んでも緊張で頭が真っ白になります。練習でこれだけ緊張していたら、本番で大変なことになります。本番まであと 3 日。しっかりと練習して、このチャンスを必ず掴みたいと思います。  卒業まで3ヶ月くらいとなりました。6年間の寮生活が終わろうとしています。最初は、ご飯が口に合わないだったり、ホームシックだったりと苦労することが多かったです。ただ、良くも悪くもすぐ隣には友達がいるので、支えてもらったりもしました。6年間楽しく過ごせたのは、友達がいたからだと本当に思いました。僕が5年間続けたサッカー部を辞める時、泣いてくれた人がいました。友人に恵まれたなぁと思った瞬間でした。早く家に帰りたいという気持ちもありますが、このような友人たちと離れるのも寂しいと最近感じるようになりました。

高校三年寮 寮生日誌(10月12日)

  10 月 12 日(水)  最近、自分で日記を夜書くようにしています。今日一日何があったか、勉強の成果はどのくらいか、などを詳しく書いています。なぜ始めたかというと、国語の文書力を鍛えるためです。頭の中で考えたことをそのまま文章に書き起こすのは、意外と簡単でこればかりは三日坊主にならずに続けられています。自分は文系の才能があるんだなと感じています。なのに、なぜ理系の道に進んでしまったのでしょう。今となっては後悔と苦難で一杯です。目指している大学は文系の教科なのに、なぜ理系のテストを受けなければいけないのでしょうか。とてつもなく苦しいです。数学なんて絶句の果てには追試に引っ掛かりそうです。怖いです。

高校三年寮 寮生日誌(10月9日)

 10月9日(日)  最近寒くなってきて、ラ・サール生とはいえさすがに半袖短パンでの外出は難しくなってきました。アメリカから帰ってきてから、最初の冬を迎えることになる訳ですが、函館は僕が滞在していたところほど寒くならないようで安心しました。ということで、今回はアメリカ・ワイオミング州の冬と函館の冬を比べてみたいと思います! ①気温  冬の函館の最低気温は大体-7℃くらいですが、同時期のワイオミング州の最低気温は-20℃にもなります。留学中、1月で一番寒かった日に雪合戦をしたら鼻毛が凍りました。ラ・サールでも鼻の中に雪を詰められるので変わりませんけどね。 ②人々の服装  函館の人達は冬服を着て通勤・通学しますが、ワイオミング州の人達は-20℃の中、半袖短パンで登校します。16歳になると運転免許を取れるので、朝は登校時間ギリギリまで車の中に引きこもってスマホを触りながら暖をとります。 ③冬の食事  函館、というか日本では冬に鍋などの料理を食べます。ワイオミング州には季節の料理などありません。一年中変わらず肉とポテトだけです。  このことから分かるように、冬は日本で過ごす方が楽です。ですが、函館もワイオミング州も住んでいる人たちは温かい心を持っていました。

高校三年寮 寮生日誌(10月4日)

 10月4日(火)  月日は百代の過客にして、行きかう年もまた旅人ですが、はたと気付けば共通テストまで残るは100日かそこらのようで。この寮生日誌が書けるのも、あと数回しかないことを思うと、今のうちに書いておかねばならない。そんな気にさせられます。何のハナシかって?勿論「ヒミツの寮トリビア」ですよ。  第五回としてお送りしますのは、全寮生の胃袋のふるさと「寮食堂」。一度入寮した人間は必ずこの場で食欲を満たし、二度とその味を忘れないことはなく、卒寮してからは、その存在の有難さにほとんどの寮生が涙する・・・。これから入学入寮を考えている諸君は舌の上での妄想を、経験者の皆様はフラッシュバックの覚悟をお願いします。  寮食堂は、前回ご紹介申し上げました「お風呂」と同じ建物に位置しています。食事は毎日朝・昼・晩の必ず3回提供されます。すなわち、長期休暇以外は年中(ほぼ)無休なのです(毎日大変有難う御座います!)。学食とは異なり、食券を用いず皆で同じメニューを食べます。COVID-19以前は全席自由席。指定席はなかったそうです。現在は、学年毎に席が指定され、ソーシャルディスタンスを確保して食事を摂っています。本寮HPに掲載の写真をご参照ください。  この食堂の素晴らしさをいくつかご紹介。①「毎日提供」。ちゃんと三食食べれるってイイネ!②「アレルギー対応」。そばアレルギーの僕でも安心。代替食がちゃんと出ます。③「工夫次第でさらに美味しく!」場合によっては好みに合わない味の時があるかもしれません。でも大丈夫。備品の醤油や牛乳をうまく調合したり、卵をかけずに卵にかけたりすればアラ不思議!とても味わい深くなります。こういうときも頭を使わせるとは、流石はラ・サール。

高二寮生日誌(十月八日)

  十月一日 九月二十四日のスピーチコンテストに出場しました。僕は英研のメンバーでも何でもないのですが、函ラサの英研部員が一人も出場しないということで、先生に推薦されて参加しました。軽音の大会と被っていて超絶練習時間が無い中で、毎日放課後に先生と練習していました。 本番では初めてのスピーチでとても緊張しましたが、やれるだけのことはやりました(笑)。他の出場者さん達のスピーチがとても凄くて、世界の広さを実感しました。 休息時間にも外国人のジャッジ達に囲まれて会話に強制的に混ぜさせられたのですが、他校の一年生で、イタリアに留学経験がある参加者の人が自然に会話に入り、話を盛り上げていたのを見て、僕もあんな風になりたい!と強く思いました。 何を話しているのか分かるのですが、マシンガンのように移り変わっていく話を分け入って発言をするのは本当に難しいと思います。この悔しさを胸に、次回も頑張ります。   十月二日 明日から後期が始まる訳だが、前期を振り返ってみるとたくさんの楽しかった思い出が…、うん、無いな。全く無かったって訳じゃないが苦労したことの方が多過ぎる。 勉強は高一の頃に比べて当たり前のように難しくなるし、数学に至っては何を言っているのか全く理解できない。 部活では三年生が引退して新チームとして開始したが信じられない程ぬるい雰囲気になってしまった。新チームになって三日で心が折れたのを覚えている。 そんな日々を送っていたがここまでやって来れたのは色んな人の助けがあったからだ。勉強が分からなくても仲間に教えてなんとかテストで点数を取れたし、部活でも引退した三年生が常に気遣ってくれたり、よく声を掛けてくれました。 そんな感じの前期だった。今思うことは苦労も多かったが、それと同じくらいいろんな人に助けてもらったということだ。   十月三日   今日から後期が始まった。あと約一年でこの学校、寮を巣立たなければいけない。ましてや、共通テスト、二次試験を筆頭とした「受験」もあと一年で訪れる。つまり、あと一年でこれを準備し終えなくてはならない。その為、モチベーションを高くし、一年後から逆算して生活しなくてはならない。 その為、「持ち禁」など以ての外だ。 この五年間持ってこなかった為、あと一年の辛抱なので誘惑に負けじと頑張っていきたい。

高二寮生日誌

  九月十八日    先日、期末テストが終わり、二年生の半分が過ぎ去ろうとしている。気付けばもう三年生になる日が刻々と近づいている。つい最近に高校生になったつもりだったので、高校生の月日の流れる速さに驚いている。 高校三年生になるということは受験があるということである。あと残りの一年半で人生が決まると言っても過言ではない。そんな時期であることを我々は自覚できているだろうか。大抵の人達がきっとできていないと僕は思うし、僕自身もできているとは思っていない。  早い段階で自覚できることこそが受験への近道であるといっても過言ではない。日々コツコツとやってきた勉強が積み重なって結果へと繋がるので、今から始めることが非常に重要になる。これからは自習時間をまず集中して、いずれそれでも時間が足りなくなるのでスキマ時間をなくしたり、自分の時間を削って勉強するようにできるよう日々努力したい。   最近、定期テストがありました。結果は、今までで最悪でした。ただし、成績は今までで一番低くはなってしまいましたが、改めて自分の生活を見直すことが出来たので、この反省を活かして、一所懸命生活していこうと思います。 今回の結果を見て、自分で大学受験について考えてみたときに、今のままの生活を続けていたら自分の目指す大学はもちろん、どこの大学にも入れなくなるなと思い、普段から、学校の勉強はもちろん、模試など自分の実力を挙げるための勉強をするように努力していこうと思います。 今までの自分をしっかり見直して、これからの生活に活かしていきます。   今日は僕の友人の誕生日です。本当は直接祝いたいのですが、電話番号すら持っていないので、心の中で祝うことにします。ついでに今日誕生日のすべての人もおめでとうございます。僕の誕生日も今月でしたが、やはり高校二年生にもなると欲しいものもあまり思いつかなくなってしまいました。小学生低学年くらいの時は、おもちゃのカタログを見て、よく目を輝かせていましたが、実際に買ってもらったラジコンなども一瞬で壊した記憶があります。 今思えば、両親には本当に迷惑を掛けてばかりで申し訳ない気持ちでいっぱいです。また、感謝の気持ちもすごくあります。まだ年齢的にも環境的にも働く余裕はありませんが、今できることは精一杯やって、親のためにも頑張って良い大学

高校三年寮 寮生日誌(9月20日)

  9 月 20 日(火)  共通テストまで残り四カ月を切ってしまった。毎日それなりに勉強をしており、成績も良くなっているが、本当にこのやり方が正しいのかと毎日不安になってしまう。もし一人で勉強していたら焦燥感に駆られて鬱状態になっていたかもしれなかったので、寮生活で良かったと思う。同じ年齢の人達と共に生活することによって、「自分だけ勉強しているのではなく皆が頑張っている」と意識することが出来るので、モチベーションが上がる。また、疲れている時に部屋員や友人と会話をすることによって、ストレスが緩和されるのも寮生活の利点だと思う。ラ・サール生は受験期間やテスト期間でも明るい人たちが多いので、いつも元気をもらっている。「第一志望合格」は確実的なものではないので、最後までどうなるか分からないが、五年後や十年後に今の自分を振り返ってみても後悔の無いように仲間と共に勉強をしていこうと思う。  高校一年生の頃から生活してきた同級生とも早くて冬休み前、遅くても二月の卒業式で会うことはなくなってしまう。勉強だけでなく、人間関係も今まで以上に大切にしていき、楽しい思い出を残したい。

高二寮生日誌(九月十八日)

九月二日  根性論と書いてどう思うでしょうか。どこか男っぽいというか…そんなイメージがするかもしれません。僕は根性論、結構好きです(バリバリの文化部)。 後輩の面倒とかを見てきて思うのが、正論や事実ばかりを言っていても、何も上達しないんですよ。ましてや「音楽」という形もないし、人の感性によりけりなモノをやっていますから、始めたばかりの人とかには僕の中にある「イメージ」が伝わらないんです。そんなとき、「こんな感じ」を伝えて、後は「やってみろ」で「がんばれ」なんです。  音楽は知的な遊びですが、そこに行くまでがただひたすらに曲を聞きまくって感性を鍛えるしかないんです。そして最後に頼るのが根性とか気合。また、不思議なことに、この気合とかが、お客さんや、審査員に伝わったりするんです。レベルが高くなればなるほど、根性や気合は大切だと僕は思っています。これからあと一年ちょい。後輩達に根性を説いていきたいと思います。  九月三日    先日、アドルフ・ヒトラーの「わが闘争」(原題Mein Kampf)を買ってきた。いや、別にネオナチとかそういうんじゃないですよ!? 常識として触れておこうと思っただけですから。  しかし、何故か書店に上巻しかなかった。下巻はどこにあるのやら。何とかして買いたいです。  この本は、みなさんご存じヒトラーが自己の思想を全てまとめたものです。ナチスの「聖典」とされていたようで、1923年ミュンヘン一揆失敗ののち、監獄の中でR・ヘスらに口述筆記させたものです。1925年に出版されました。上巻を読んだ限りでは、回想録的な叙述が多いですね。  しかし、主張としてはユダヤ人の排斥とアーリア人種の優越性、スラブ民族の奴隷化です。適者生存という社会ダーウィン主義の影響を強く受け、人種主義の「世界観」を構築している。さらには、徹底した大衆蔑視のもとに展開される大衆操作論を論じている。「大衆はおろか」なのである。扇動の政治技術をテロルと結び付け、反民主主義に応用している。  また、議会民主制反対、独裁政権樹立、社会福祉の拡充、中間層と農民の保護、イギリス-イタリア-ドイツの同盟により、フランス、ソ連と戦い、ゲルマン民族の居住地を東に求める「東方生存圏」にも言及している。  現在、ナチスを批判し、全否定することが多いが、彼らは最初から国民の支持を受けて成立し、最後まで支持

高校三年寮 寮生日誌(9月14日)

  9 月 14 日(水)  さて、いつのまにやら一ヶ月が経過し必死当番が廻ってきました。何を書こうか逡巡していると、親からメールが。ナニナニ、「次回のヒミツの寮トリビアは“湯けむり風呂事情”でお願いします」・・・。リクエスト頂きました!という訳でこれを口実に、シリーズ第四回は「湯けむり風呂事情」をご紹介申し上げます。本校ホームページではチョットだけで、本寮の説明会のビデオでは全くもって闇に包まれたお風呂場の実態。本邦初公開です(多分)。  この寮のお風呂場は中学・高校共用であり、食堂と同じ建物内にあります。敢えて高校寮とは別の建物であるかのような書き方をするのは、事実建物が分かれているためです。しかし、ご安心を。廊下のお陰で屋内でしっかり繋がっています。雨や雪に濡れる心配はありません(冬場寒いのはご愛敬)。  お風呂場自体は脱衣所・トイレ(×2)・棚部屋・浴場の5つで構成されています。いずれも常に清潔で大変使い心地が良いです(毎日有難うございます)。内部はとても広々としており、浴槽も大きいものが2つ。どちらを使うかはアナタ次第。  いくつか注意点を挙げておきます。①「遠い」。高校寮4階から歩いていくと登校するのと同じくらい時間がかかります(実測3分)。②「時々砂場」。部活が終わる時間帯は脱衣所が砂にまみれます。帰宅部・文化部は早めか遅めの入浴を強くススメます。③「お湯の出」。“洗面所争奪戦”とほぼ同じです。「手前の中央」がベスト。昨年までは午後しか入浴できませんでしたが、今夏からは「朝風呂」が解放されました。日曜朝の目覚ましに最適です。どうか続けてほしい・・・。

高校三年寮 寮生日誌(9月5日)

 9月5日(月)  先日、中一から続けてきた吹奏楽局を引退しました。振り返ってみたら、短かったなあというのもありますが、それよりは長い旅だったなあというほうが大きいです。やっぱり、数え切れないほどたくさんのことがあったし、自分の中学・高校生活は部活一色だったから幸せだったなあと思います。それでもこの一年ずっとやり残しがないように一生懸命やれることをやってきたので、引退した今、後悔はなくさっぱりした気分です。それにしても中一の時、あんなに大きく見えた高三生に自分たちがなっていると思うと感慨深いです。五年前とはいろんなことが変わったけど、しっかりみんなで守ってきたものもあって、それを後輩たちにも守っていってほしいです。またOBとしていつか戻ってきた時も、吹奏楽局がそれを失っていないことを願っています。  ところで来週はテストです。中一から受けてきた定期テストもあと二回となると感慨深いものです。しかし、感慨に浸っている暇もなく勉強が後から追ってきて恐怖と焦りしかありません。やっぱり高三は忙しすぎると思います。だけどあと少しのテスト、楽しみたいと思います。

高校三年寮 寮生日誌(8月29日)

  8 月 29 日(月)  あなたは化石に付着している土を全て取り払うべきだと思うだろうか。そう思う人は「化石に付着している土は邪魔だ」という勘違いをしているのであろう。  あなたは、恐竜の化石と言われれば恐竜の骨格標本を思い起こすだろう。しかし、現代に残る恐竜の内部構造を知る手掛かりとなるものは骨格だけだという訳ではない。 20 年ほど前、ある研究グループが掘り出した化石の土を全く取り除かずに、そのまま CT スキャンして内部構造を三次元画像にしようという試みを行った。その画像に現れたのは、何と心臓そのものだったのだ。その時まで不要なものだと思って捨てていた、骨格内部の土は実は生きていた時の形をそっくり残した臓器などの組織なのであった。  この話を初めて聞いた時、私は大学受験が順調にいけばあと 3 、 4 年で研究を始める身として、思い込みや勘違いは重大な発見の邪げになるのだということを学んだ。逆を言えば、自分が、またはみんなが勝手に前提としていることを疑ってみることが何か発見があるかもしれないということだ。かなり感動した話だったので共有しようと思い、この話を書かせて頂いた。

高校三年寮 寮生日誌(8月25日)

  8 月 25 日(木)  今まで「寮トイレ事情」「寮洗面所争奪戦」についてご紹介してまいりました。この「ヒミツの寮トリビアシリーズ(勝手にシリーズ化)」。 3 回目となる今回は「洗濯物展示会」についてご紹介したく思います。これから入寮を考えている皆さんは、是非寮生活シミュレーター(妄想)の材料に。卒寮された皆様は是非ノスタルジーに浸るキッカケとして頂ければご幸甚に存じます。どうぞよしなに。  さて、「洗濯物展示会」とはナニモノでしょうか?「洗濯されたカッコイイ服やとぼけた靴下が見世物として展示される会」?ちょっとちがいます。ですが、 8 割方あっているとも言えます。この会を正確に説明するなら、「洗濯されたけれど所有者不明で行き場を失った(廃棄一歩手前の)衣類の展示会」です。本寮では、洗濯は学年・中高問わずすべてひとまとめに行われます(いつも有難う御座います!)。このため、所有者の特定には「寮生番号タグ」が用いられます。しかし、何らかの理由でこのタグが取れたり汚れたりすると身元が不明となり、寮事務室に回収されます。この回収された衣類が、いつまで経っても誰も申請せずに取り残され溜まっていくと「洗濯物展示会」が開かれます。服が可哀そう。展示される枚数は、上着・下着等々 100 着を超えます。まるでアパレル店。ここで 2 つ注意点があります。ひとつは「番号をしっかりつけること」。特に入寮時はお気を付けて。ふたつめに「フリーマーケットではないこと」。稀にフリマと勘違いして、他人の使用済み衣類を持ち帰る輩がいるようです。廃棄から救ったと言えば聞こえはいいのですが・・・。とにかくヤメテ下さい。

高二寮生日誌(九月二日)

九月二日 昨日から九月に入った。九月というと球技大会が思い浮かぶ。一昨年は実施されず、昨年は屋外競技のみで制限付きでの実施だったのだが、今年は屋内競技を行うことも可能となり、サッカー、バスケットボール、バレーボールの三競技が開催される。自分はサッカーに出場する。自分はスポーツが好きなので精一杯頑張りたいと思う。 大会と言えば先日、八月二十七、二十八日と陸上の大会があった。結果はとても不甲斐無いものになってしまった。原因は分かっている。練習不足だ。現在陸上部の部員は四人しかおらず、しかもそのうちの一人はあまり部活動に参加しない。 そのためかモチベーションが四人とも少ない。だからかは分からないが夏休み明けに大会が控えているのにも関わらず、休み中は四人とも練習をしていなかった。そして結果は先に書いた通りだ。 この現状を打破するためにはどうすれば良いかを考えていこうと思う。 まず、今の四人に足りないものは悔しさだ。陸上において本気で練習し、本気で準備し、本気で大会に臨み、本気で走り、走り負ける。そして悔しさで何とも言いようのない気持ちに陥る。その悔しさをバネに変え、次のステップへと飛ぶという経験がないのだ。ではこれを身に付けるにはどうしたらよいか。簡単だ。本気でやれ。それだけだ。これに関しては身体の問題ではなく、心の問題だ。四人が一丸となって向かっていくべき問題だろう。 次に直面するのは「本気でやりたい、でもどうやって」という問題だ。これに関しては自分達だけで何とかなるような課題ではない。これは指導者に頼るしかないだろう。 この二つの課題と本当の意味で向き合い、そして乗り越えた時、大会で走り切ったあとには、勝ち負け関係なしに純粋な気持ちでレースを噛みしめることができるだろう。 函館ラ・サール陸上部に栄光あれ。

高校三年寮 寮生日誌(8月21日)

 8月21日(日)  夏休みも過ぎ、一週間が経とうとしている今日ですが、実力テストもあり模試もありで忙しい土日でした。こんなに忙しい毎日が続くのは恐ろしいです。が、この寮でこんな生活をするのもあと数か月というのを考えると感慨深いです。六年の年月はあっという間でした。特に高校の三年間はコロナの影響もあり、すぐ過ぎてしまいました。色々なことがあって中一から比べるとだいぶ成長したなぁと思う点とまだまだあのころと変わらないなぁと思う点が多々存在します。それぞれが自分の良さと欠点としてあると思うと、それはそれでこの寮でよい経験をさせてもらったと考えることができます。なんかもう全てが終わったような書き方をしていますが、まだ大学にも合格していないので、なにも安心できません。ただ書いてきたことは本心なので安心してください。六年間、回り道だったのか近道だったのかは分かりませんが、あともう少しの寮生活も楽しみたいと思います。

高校三年寮 寮生日誌(8月17日)

  8 月 17 日(水)  夏休みが終わりました。多分、今までの長期休みの中で一番勉強したと思います。でも、後悔もあります。もっと勉強できたんじゃないかなとか、もっと遊ぶ時間を減らせたんじゃないかなとか、色々思うこともあります。そのことを反省して、今日から一日一日を大切に過ごそうと思います。  最近、受験が近づいてきて、周りの人達が推薦の話をしているのを耳にします。自分は一般で受験する予定なので、あまり関係ありませんが、それでも 11 月くらいでもう合否が分かり、受かっていたらそこから遊べるみたいな話を聞くと、推薦良いなって思っちゃいます。不合格だったら、恐らくめちゃくちゃ大変だと思いますけど。  夏休み地位に地元の友達に会いました。その子は毎日 13 時間勉強していると言っていました。自分の倍くらい勉強していて驚きました。また、図書館に行くと、 9 時に開くのに、その前から列ができていて、みんな自分の単語帳を開いて覚えていました。このような事が自分の勉強に対するやる気を上げてくれました。  函館は東京より涼しくていいと思います。

高校三年寮 寮生日誌(7月19日)

  7 月 19 日(火)  直近の反省として学園祭について考えようと思う。    2 年間学園祭が中止となったので、今年も中止になると予想していたが、その予想は裏切られた。クラスの話し合いで脱出ゲームなるものをやることになった。私は脱出ゲームがどういったものかよく知らなかったが、他の人は周知の事実として扱っていたので、さも知っているかのような体でやりすごした。困った。準備をしている中で、要するにクイズだと分かった。以上、クラス企画について。  学園祭当日、暇だったので好奇心から中学生の教室の方も廊下から覗いてみた。私の出身の中学校は人数が少なく、学年が混ざったグループを作って何かをするというのが学園祭だった。よって私は中学の学園祭でクラスで何かを作った思い出というものがない。見てみると内容は高校とあまり差がないように感じた。話題や流行を取り入れるのが高校生なのだろうか。もう一つ思ったのは、さすがに中学生で女装している奴は見なかったということ。心理的なダメージが違うのだろう。  学園祭に父と母が来ていた。(私は見ても面白いものはないと言ったが)終わった後に、母にどうだったかと聞くと「華がない」と言われた。姉(共学)の学園祭と比べたのだろう。女装した奴がちらほらいる変な学園祭と言わないだけ優しかったかもしれない。  生徒の弟や妹だろう人達もいた。どこのクラス企画かは書くのは控えるが、彼らは自分の兄(と同じ年齢の男)が女装しているのを見て何を思ったか。自分達より年下の本物の女の子に女装を見られて、その人たちはどう思ったか。考えずにはいられない学園祭だった。

高校三年寮 寮生日誌(7月10日)

  7 月 10 日(日)  今日は参議院議員通常選挙でした。選挙は両親に連れられて行った小学生の頃以来だったので、自分一人で投票できるかどうか不安でした。ですが、事前に父親に選挙のやり方や持ち物を教えてもらっていたので、その二点に関しては不安ではありませんでした。一番の不安は投票所に無事辿り着けるかどうかでした。いくら投票所案内図があるといえ、自分が辿っている道が正しいとは限りません。(そもそも地図とは言え、「眼科」「スーパー」としか書いておらず、個人的には「〇〇眼科」や「〇〇スーパー」と書いて欲しかった。そっちの方がより明確に場所が分かるので助かる。少しばかり不親切な地図だと思った。)とはいえ、さすがに道を間違えることもなく、友人とも奇跡のすれ違いを果たし、無事何事もなく投票所に着きました。後は係員の指示に従っていくだけだったので簡単でした。選挙が終わって帰路に着く時、私は初めて気付いたのであった。この道の方が寮に近いじゃん。もう二度と投票所案内地図に従うことはないでしょう。

高校三年寮 寮生日誌(7月9日)

  7 月 9 日(土)  先日、僕は部活を引退しました。小学生の時から続けていたスポーツなので、まだ野球が存在しない生活に慣れていなくて、負けて 10 日ほど過ぎた今でも心に穴が開いてしまったような感じです。敗戦したスコアは0-1で、高校野球の夏の大会の1点の重みを身を以て痛感しました。僕が思う負けた理由は油断だと思っています。相手チームはゴールデンウィークに試合をしたときに圧勝していた相手で、チーム全員が心のどこかで準決勝、決勝、そしてその先の全道大会を見据えて油断していました。今僕が思うのは、目の前の一勝に対して執着していたのは相手だったということです。ヒット数はラサールの方が多いのに1点も取ることができませんでした。それは個々の力に頼りすぎて、チームとして勝つという意識がなかったからだと思います。やはり、どんなことでも目の前にある出来事に全力を尽くすことができない人間にもたらせるのは、納得できない結果だと思いました。僕達の当面の間のゴールは大学合格ということなのでしょうが、目の前の定期や模試に対して全力で取り組めない人は、きっとその先もないのだろうと思うので、目の前の一つ一つ頑張っていきます。

高校三年寮 寮生日誌(7月8日)

  7 月 8 日(金)  高三になって進路について慎重に悩み始めた。実際今でも悩み続けている。「自分の好きなことをやるべきか」「自分で決めるべきなのか」「大学に行くべきか」と悩みも多くある。人生論の中でも数多く存在する名言というものがある。その中でも私が心に響いた名言を紹介したいと思う。まず一つ目は、スティーブ・ジョブズの「他人の意見で自分の本当の心の声を消してはならない」「自分の直感を信じる勇気を持ちなさい」これは他人に左右されず自我を生き、自分が得意なことを自信を持って行動することを言っているのだと思った。二つ目は、野口英世の「私は少しも恐れるところがない」「私はこの世界に何事かをなさんがために生まれてきたのだ」これは人間にはそれぞれ役割があり、それには人の為や何かの為という使命が存在することだと思う。このように、偉人の名言を見ると、自分のモチベーションに繋がる。名言が思いつく人たちは何かに成功し、成し遂げたから思い付くのだと思う。私も名言が思いつくような人生にしていきたい。なぜなら自分の人生なのだから。

高校三年寮 寮生日誌(6月29日)

 6月29日(水)  多分未だ嘗て誰も触れていないと思うので、寮の流し場について紹介したく思います。  五階建ての横長構造をしているこの寮には、居住階である二階から四階各階にそれぞれ二か所流し場があります。寮生はこの流し場を基本的には洗面、洗髪、あるいは歯磨き手洗いなどの目的で利用しています。平日は毎日清掃して頂いているため、きれいな状態で利用できます。(いつも有難う御座います!)アメニティを置いたり汚れた衣服を乾かせる棚も設置されています。この流し場はトイレ同様、寮生活をする皆が必ず使う施設と言えるでしょう。(未体験という寮生はモグリです)  さて、そんな流し場ですが、実は色々小ネタが存在します。例えば「お湯の出が良い場所」。一つの流し場には給水栓が十対(水とお湯で一対)ありますが、湯水の出の良さは場所によりかなり差があります。このため、毎朝の洗面、歯磨きの時間帯は出の良い所を巡って競争が起こります。(因みに三年流し場ではグラウンド側吹抜付近が良く出ます)また他に「かしらおろし」。理由は様々なのでしょうが、稀に洗い場にゴミ箱を持ってきてバリカンを繋いで剃髪している場面に遭遇します。それも大体複数人同時にです。出家か?学年により文化は違うと思いますが、こういう所にも面白さを見出せてしまうのも、又この寮の良さなのかもしれません。

高校三年寮 寮生日誌(6月23日)

  6 月 23 日(木)  私は毎月一度、平日の午前中に学校を休んで渡辺病院へと通院しているのですが、その時に毎回思うことがあります。寮から借りる自転車に「 La   Salle   Domitory 」を略したステッカー「 LSD 」が貼ってあります。・・・。 LSD 。・・・ LSD 。   LSD はリゼルギン酸ジエチルアミド、 Lysergic   Acid   Diethylamide の略であり、麦角から得られる強力な精神異常発現物質。簡単にいうと幻覚剤です。例に漏れずに麻薬取締法で規則される品物であり、大麻などよりも強い作用を示すとされています。「 LSD で病院へ行く」これはもう完全に中毒者の台詞であり、そんな奴がこの寮で同じ空気を吸っているのかと思うと怖くて夜も眠れません。  そういえば、以前事務室での会話を盗み聞きしたことがあります。「 2 時間で 50 円ね」「 1 時間で何キロくらい行けますか?」「 15 キロくらいじゃない」「 OK 」そう言った後、彼は何かの鍵を受け取り、その代金として 50 円を机に置いた後立ち去っていきました。驚いたことに、この国では LSD が末端価格 30 キロ 50 円で取引されているのです。恐らく彼はこの後 30 kgの白い粉を 2 時間で吸引するのでしょう。受け取ったのはその専用の部屋の鍵なのでしょう。あぁ恐ろしや・・・

高校三年寮 寮生日誌(6月21日)

  6 月 21 日(火)  最近中学が荒れているという話しをよく聞く。別に高校生にとっちゃどーでもいい話だし、大変だな程度にしか思わないけど、自分たちが中学生だったころを思い出すと懐かしい感じもする。何を以て「荒れている」とするのかはよく分からないが、確かに自分達も荒れていたのではないかと思う。喧嘩はもちろん、悪いことからめっちゃ悪いことまでたくさんしてたくさん叱られた記憶もなくもない。だけど寮生活の先輩として言えることは、やっぱりいっぱい失敗した方がいいということだと思う。喧嘩もそうだし悪いこともそう。今高三になって落ち着いた(当社比)と感じられるのは中学生の時荒れていたからだろう。中学生の時、あんなに喧嘩したからこそ今は大分人間関係は落ち着いたと言える。その点では高校生になってつまらなくなったなと思う。やっぱり下らないことして怒られていたあの頃は楽しかった。なんかみんな大人になっちゃって寂しい気もする。だから四人部屋よりも断然大部屋の方が充実していたと感じる。あんなに馬鹿みたいになれたのも、あの空間あってこそだった。ほんとにあの大部屋生活を大切にした方が良いよ。本当に。高校寮ぶっちゃけつまらないから。もう二度とあの生活できないって思うと本当に寂しいし、犯罪以外のことは全部やっとけばよかったと後悔する。あとこんなこと書いていると年取ったなと自覚する。大人になってつまらないことが増えるのは仕様がないのかなと思ってしまう。

高校三年寮 寮生日誌(6月13日)

  6 月 13 日(月)  するべきことが多く、時間が本当にない。先日、全道大会に行ってきた。野幌であったのだが、近かったため後輩と札幌に遊びに行った。あまり時間がなかったため、駅周辺でしか遊ばなかったが、とても楽しかった。札幌の味噌ラーメンもちゃんと食べられたし、良い遠征になった。  学園祭が思ったよりも近いため、バンドの練習もしないといけないが、夏前にはレポートを書き終えないといけない上に、今週末には英検もある。しかも三週間後にテストもある。こんなに忙しくなるとは思っていなかったが、充実しているので良しとしよう。  最近小テストが多く辛い。あっという間に時間が過ぎてしまうため、一分一分大切に使って後悔の無いように過ごしたい。休みながらしっかり勉強します。