高二寮生日誌(九月二日)
九月二日
昨日から九月に入った。九月というと球技大会が思い浮かぶ。一昨年は実施されず、昨年は屋外競技のみで制限付きでの実施だったのだが、今年は屋内競技を行うことも可能となり、サッカー、バスケットボール、バレーボールの三競技が開催される。自分はサッカーに出場する。自分はスポーツが好きなので精一杯頑張りたいと思う。
大会と言えば先日、八月二十七、二十八日と陸上の大会があった。結果はとても不甲斐無いものになってしまった。原因は分かっている。練習不足だ。現在陸上部の部員は四人しかおらず、しかもそのうちの一人はあまり部活動に参加しない。
そのためかモチベーションが四人とも少ない。だからかは分からないが夏休み明けに大会が控えているのにも関わらず、休み中は四人とも練習をしていなかった。そして結果は先に書いた通りだ。
この現状を打破するためにはどうすれば良いかを考えていこうと思う。
まず、今の四人に足りないものは悔しさだ。陸上において本気で練習し、本気で準備し、本気で大会に臨み、本気で走り、走り負ける。そして悔しさで何とも言いようのない気持ちに陥る。その悔しさをバネに変え、次のステップへと飛ぶという経験がないのだ。ではこれを身に付けるにはどうしたらよいか。簡単だ。本気でやれ。それだけだ。これに関しては身体の問題ではなく、心の問題だ。四人が一丸となって向かっていくべき問題だろう。
次に直面するのは「本気でやりたい、でもどうやって」という問題だ。これに関しては自分達だけで何とかなるような課題ではない。これは指導者に頼るしかないだろう。
この二つの課題と本当の意味で向き合い、そして乗り越えた時、大会で走り切ったあとには、勝ち負け関係なしに純粋な気持ちでレースを噛みしめることができるだろう。
函館ラ・サール陸上部に栄光あれ。