高校三年寮 寮生日誌(7月19日)
7月19日(火)
直近の反省として学園祭について考えようと思う。
2年間学園祭が中止となったので、今年も中止になると予想していたが、その予想は裏切られた。クラスの話し合いで脱出ゲームなるものをやることになった。私は脱出ゲームがどういったものかよく知らなかったが、他の人は周知の事実として扱っていたので、さも知っているかのような体でやりすごした。困った。準備をしている中で、要するにクイズだと分かった。以上、クラス企画について。
学園祭当日、暇だったので好奇心から中学生の教室の方も廊下から覗いてみた。私の出身の中学校は人数が少なく、学年が混ざったグループを作って何かをするというのが学園祭だった。よって私は中学の学園祭でクラスで何かを作った思い出というものがない。見てみると内容は高校とあまり差がないように感じた。話題や流行を取り入れるのが高校生なのだろうか。もう一つ思ったのは、さすがに中学生で女装している奴は見なかったということ。心理的なダメージが違うのだろう。
学園祭に父と母が来ていた。(私は見ても面白いものはないと言ったが)終わった後に、母にどうだったかと聞くと「華がない」と言われた。姉(共学)の学園祭と比べたのだろう。女装した奴がちらほらいる変な学園祭と言わないだけ優しかったかもしれない。
生徒の弟や妹だろう人達もいた。どこのクラス企画かは書くのは控えるが、彼らは自分の兄(と同じ年齢の男)が女装しているのを見て何を思ったか。自分達より年下の本物の女の子に女装を見られて、その人たちはどう思ったか。考えずにはいられない学園祭だった。