高校二年寮 寮生日誌(4月23日)

 

4月23日(金)

 本を読むことが多い、いや本を読んでいる時間が長い人には分かってもらえるであろうが、人によって差異はあれ本は基本的に読むのに時間をかなり要する本と、そうでない本の二通りに分けられる。この二つの違いをはっきりさせるのは非常に難しい。例えば、小説と漫画(私は漫画も本の一部であり、読書に入ると思っている)では、基本漫画の方がささっと読めるし、ラノベと学術書なら考えるまでもないだろう。これらの差はあくまでジャンルの違いであり、求められた「難解さ」と「簡単さ」なのである。よってここからは同じジャンルの本の中での話をする。一口に小説と言っても、その種類は非常に多い。だが、私は小説は二種類しかないものとして話す。それは純文学か否かだ。私自身、純文学というくくりはかなりあいまいだと思っているが、ふさわしい言葉が他に浮かばなかった。そして、この二種類のうち純文学でない、いわば娯楽小説について書こうと思う。とりあえず何でもいい。推理でも恋愛でも官能でも、それらを読むとき、私たちの中にはその本に対するイメージが発生する。それらのイメージはこれまでに読んだ同じジャンルの本によって形成される。クローズドサイクルにおいて一人になった奴はたいがい死ぬとか。重要なのはこれからで、人間は基本自分の思い通り、あるいは予想通りに行事が進まないと、ストレスを感じる。つまり、意外性を期待しつつも、いわゆる「テンプレ」通り話が進まないと、作品にストレスを感じる。つまり「難しい」と思うわけだ。残念ながら用紙の都合でここまでだが、このことはまたいつか詳しく調べてみたいと思う。ところで、この文章は「難しい」のだろうか?

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