高校二年 寮生日誌

 4月6日(日)

 春休みが明け、高校二年生となったものの、なかなか実感が湧かず、同じ部活に入って来た後輩達とどう接すればいいのかが分からない今日この頃。ただただ僕が人見知りであるということは置いておいて。入寮したての時は、プライベートがなく家で甘やかされていたこともあいまって、毎日が憂鬱で長かった。しかし、今となっては良い友達にも恵まれ、一日一日が楽しく感じられるようになった。成績の面においても、中学三年間で下がりに下がりきった偏差値が、義務自習の制度に大きく助けられ、息を吹き返してきたかのように伸びていった。そういう意味では、このような環境を維持していただいている寮教諭の皆様、そしてこの環境に僕の盛大な反対を押し切ってまで入寮させてくれた両親にはとても感謝している。ここまで聞くと僕の身には良いことしか起きていないように見られるが、もちろんそんなことはあり得ない。一つだけ明らかに入寮前よりもダメになったことがある。簡単に言うと、金遣いが荒くなった。部屋を出て階段を下りたら、そこには自動販売機。外に出て、少し歩けばセブンイレブンが建っている。誘惑だらけなのである。僕はいつもそれに抗えず、気付いたら銀行の預金の数字は0。これからはもう少し我慢して、この癖を直していこうと思った。

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