高校三年寮 寮生日誌(4月13日、14日)

 四月十三日(日)

 昨日で実力テストが終わった。

 できた教科とできなかった教科の手ごたえがかなり極端であったように感じる。今年に入ってから受験期に入ったということで勉強に対する向き合い方も変わり、かなりピリピリしていると思う。趣味の読書の最中ですら、勉強のことが頭によぎり、心から読書を楽しんでいないような気がする。良いことなのかもしれないが、息抜きになっていないようでモヤモヤしている。

 最近は自分自身との戦いが多いので、自分を見つめ直す機会が多く、哲学的な考え方に感銘を受けることがある。特にニーチェの「ツァラトゥストラはかく語りき」を読んだが、かなりよかった。ミッションスクールに在籍しておきながらこのようなことを書くのはまずいかもしれないが、神はいかにして生まれ、いかにして死に、神という絶対的存在を信仰しない(できない)状態で、どのように生きていくのかということを著していて、この本の内容にはいたく感動した。

 自分はニヒリズムのいうのは悪い状態であると考えていたが、そのニヒリズムの状態で人生の意味を自身で決めるという部分はとても理解を示すことができた。とてもよい読書体験だったと思うし、これからも時間があったらドンドン読書をしていきたいです。


四月十四日(月)

 寮での過ごし方について今日は書きたいと思います。

 実力テストも終わり、ほっとしたい気持ちもありますが、そうもいかないのが受験生。明日には運悪く小テストが重なり、幅広くやらなければならず、ましてや今週末は部活の大会も控えていて、部活も疎かにできません。

 これも高三だからなのかと思いつつ、格闘している毎日です。前置きはおいておき、本題の寮での過ごし方ですが、入寮六年目に突入。一つ気付いたことがあります。それは大部屋、それに四人部屋のベッドに入ってから寝るまでの時間がとても楽しい時間だということです。一人の時間が楽しめるのです。

 普段はたくさんの人と一緒にいるからこそ、一人の時間ができません。それで悩み、苦しい思いをしたこともありましたが、一人の時間を楽しめる貴重な時間を六年間大事にしてきました。

 勉強では今年から明確な自習時間というのがなくなり、各部屋で、そして各自で考えて必死に勉強をする。つまり勉強についても自分の意志で真剣に行動をしなければいけません。自分もまだまだ甘い点がありますが、勉強をしていなくても成績が良い人を全員ぶち抜いて成績上位を取り、良い形で高校生活を終えたいと考えています。

 

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