高3寮生日誌

 

◎十月一日

 先日、僕の所属していたラグビー部の最後の試合がありました。相手は札幌山の手高校で五十点以上の点差を付けられ、大敗しました。厳しいトレーニングや長い時間準備をしてきただけに、とても悔しい結果となりました。しかし、それ以上に誰一人コロナになる事なく、ケガや赤点でメンバーが変更になったにも関わらず、決勝戦を戦うことができたことが嬉しいです。実は決勝戦の前日にもコロナの影響で不戦敗になる可能性もあったのですが、幸いにもそうはならず、今までやってきた事を全て出し切った試合になったと思いました。花園に行けなかったことは悔しいですが、とても満足のいく部活動を行うことができました。一年という短い期間でしたが、とても楽しかったです。次の代で、ぜひ僕らの雪辱を晴らしてもらいたいです。

 

十月一日

 最近、自分のことだったり、色々なことを振り返ることが多い。もちろん、後悔などもあるが、良かったと思うことも多くある。しかし、本当にいいなと思うことには気付けていない気がする。先日、元寮生の現在下宿生の友人と外出する機会があった。その帰り際にその友人が寮生活に対して心残りがあると言った。それは毎日の入浴についてだった。下宿生になってから他人と入浴する機会がぐっと減り、もっと寮生活での入浴を大切にしたかったらしい。それを聞いてから、本当に良いなと思うものは日常にこそあり、それを失って初めて気付くものなのかと思った。高校生活が終わった時を考えると、そういった気付く楽しみと失った悲しみを少し変かもしれないが、楽しみにしている。

 

◎十月三日

 今回の寮生日誌は、自身の学習状況について細かく示すことで、自分が今何をしなければいけないか字におこすことで、再認識していこうと思う。
 まず、英語。共通テストを意識したとき、リーディング、リスニング共にもう一、二段階のレベルアップが欲しい。特に模試でリーディングは六、七割とイマイチだ。共通テストで英語は最低でも百五十点は取りたいので、問題演習を重ねて精緻に読めるようにする。
 次に数学。数学は得意だが、得意であるがゆえに努力を怠り、時間が足りなくなったり、つまらないミスをよくする。数ⅠAのくだらない問題は全て満点を取れなければならないので、日頃から注意深く、かつ正確に計算をする。そのために4STEPのⅠA、ⅡBをやり込む。
 理科については、化学は好きだし、得意なので問題ない。物理は今までほとんど演習をしてこなかったので、とにかくたくさん解く。
 そして日本史だが、国語に並ぶ最大の問題児たちだ。日本史は今回の三連休に原始から奈良まで復習したが、最初の方はそこそこだったが、平忠常の乱を鎮めたのは誰だとなるとチンプンカンプンです。
 結局全て努力すれば出来るようになると信じています。部活も終わって時間があるので、好きなだけ勉強します。

 

十月十二日

 受験生である我々高校三年生にとって、最も重要視すべきであると同時に、最も忌むべきものは何だろうか。それは「定期テスト」である。指定校推薦を受ける者、AO入試などを考える者にとって、これ程重要なものはないだろう。毎回の「定期テスト」の結果が積み重なり、己の将来へと直結するのである。当然、これを無視することなどあってはならない。
 また、推薦等を受けない者にとっても、ある程度の負担にはなり得るだろう。仮に赤点を複数取ってしまった場合、我々の成績表には「一」と記される。これすなわち留年を意味する。救済処置として追試が設けられているが、容易な試験であるはずがない。さらに追試は入試よりも優先される。よって受験日と被った場合は、受験を辞退するということがあるかもしれない。これらの理由のために、我々は最悪の事態を回避しつつ、いかに己の勉学における利益を増やせるかを考慮し、臨まなければならない。実に厄介である。

 

◎十月十八日

 十月の半ばも過ぎ、だんだん寒くなってきました。今年は例年よりも早く冬を感じました。昨日は最高気温九度となっており、出掛けた時の風は強く、冷えて寒かったです。函館に来た当初は、雪国の生活が初めてで、楽しみにしており、実際一年目は楽しかったです。しかし、二年以降は「雪が邪魔だなぁ」と感じるようになりました。雪は旅行などの短い期間だけで十分だと思いました。あと三ヶ月ぐらい耐えて頑張りたいと思います。
 この寮に来て、二年間と半年が過ぎました。この二年半は、本当に短く感じ、充実感と後悔が混ざり合っています。あと、少しですけど、受験勉強と寮生活を両立して頑張っていきたいと思います。

 

◎十月二十四日

 もう少しで卒業テストがある。とうとう六年間の集大成を聞かれる定期テストが来てしまった。本当に長いようで一瞬な六年間だった。中学一年生のときにM先生が「卒業するまで定期テストは三十何回あります」と仰ったのを思い出した。高校一年生のときは結構長いと感じたが、高校二、三年生は本当に一瞬だったと思う。特に高校二年生の思い出が本当にない。高三の時もそうだが、学祭がなくなり、一切行事がなかったからかもしれない。高三は、皆で比較的思い出を沢山作っているので、長く感じている。あと約二ヶ月勉強もしつつ思い出を友人と作っていきたいと考えている。あまり油断しすぎないように十二月までは緊張感を持って生活していこうと思う。合格祈願!!

このブログの人気の投稿