高校一年寮 寮生日誌(9月9日~9月30日)
九月九日(木)
高校生になってからもう五カ月が経過しようとしている。
月日が流れ、成績の良い人と悪い人がはっきりしてきた。その原因は個人のモチベーションにあると思う。ラ・サールはテストが多い故に、一つ一つの試験に対する意欲がある人とない人とがはっきりしているような気がする。これは仕方がないと思われるが、定期テストに向けて意欲をもって勉強ができない人が、勉強に対して意欲が持てるかといったら難しいと思う。テストの回数はどうすることもできないので、自分はモチベーションが上がるよう日々工夫もしている。僕の個人的な意見として、こんなこともできないのかと思ってしまう。
頑張っている人がいる一方で、ただ何となく生活をしている人がいるが、正直迷惑にしか思えない。更に、頑張っている人の足を引っ張るような人がいたら、とんでもないことだと思う。そうならないためには、一つ一つの教科、そして試験を大切にし、集中して取り組むべきだが、それができないは勝手に落ちて行って欲しい。しかし、本当はそのような人々はこの学校にはいないと信じている。みんなが入試に向かい、現役合格を目指すために自宅を離れて寮生活をしているのだから。
心当たりのある人は一刻も早く、勉強に対する意欲を取り戻して欲しい。
この三年間がこれからの人生においてどれだけ多くの影響を与えるのかを考えて生活をして欲しいとも思う。
九月十三日(月)
今日はテストが終わって最初の日曜日でした。
実力テストの二週間後に前期末テストということをみんな嘆いていましたが、キチンと勉強をしていた人が多かったような気がしています。自分もそれなりに勉強をしていましたし、しっかり点数も稼げたと思います。
今思うことは、テストが終わったということです。
でも約一か月後にはベネッセがあり、テスト週間にちょうどぶつかる日程。正直言って少し苦しいです。でも今日は出かけました。
久々に外出したので楽しかったです。
今は少し油断をしているかもしれませんが、息抜きも必要です。でも油断をせず、次回のテストでも頑張りたいです。ちゃんと積み重ねること、自習中は集中を切らさず頑張りたいです。
部屋のみんなも頑張っています。
自分の道を乱さず、一心不乱にやるだけです。
高三になって卒業するまでその精神は継続させたいと考えています。
九月十五日(水)
前期末テストが終わった。
赤点こそなかったが、テストの三日目に急な体調不良、そして勉強不足によって成績は大きく下がってしまった。次回のテストでは体調不良に気を付け、生活リズムの徹底、予防をしっかりしたいと思います。もちろん勉強については成績上位者の勉強法や勉強時間を参考にし、努力していきたいと思います。これも寮の利点の一つで、寮内でピアノやスポーツ、勉強など、様々な分野で秀でた人に教えてもらったり、参考にしやすいというのもあります。このおかげで特技の開発に成功することができたり、最近では緊急事態宣言の影響で部活もないので放課後の時間に函館市内の公園で友達と読書をするなど、いろいろな経験ができている。
放課後の時間の流れはとてもゆるやかなので、結構リラックスできるし、ストレス発散になるだけでなく、結構休んだ感があるから僕はかなり好きな時間でもあります。
九月十九日(日)
期末テストが終わり、少しホッとしている日々を送っている。
今回の期末テストは十二教科で覚えることがたくさんあった。特に世界史では普通に暗記するだけではだめで、漢字まで正確に覚えなければならなかったので大変だった。
ではテストの結果を振りかえろう。
良かったのは数学と英会話。満点だった。定期テストで百点満点を初めて取れたのでとても嬉しかったし、自信にもなった。古典は難しかったが、最小の被害におさえることができた。悪かったのは物理と英語と保健。とにかくケアレスミスが多く二十五点以上も落としてしまった。
ケアレスミスはテストにつきものだが、なるべくそれを減らせるように努力しなければならない。
東進模試も近い。それに向けても頑張りたいと思います。
九月二十一日(火)
今回は今までのテストの中でも教科数が多かったので、勉強を始める日の計画に失敗してしまいましたが、ギリギリ何とかなったという感じです。
学年末テストはもっと計画的に、そして早めに準備が必要だということがわかりました。
あと文系の科目は勉強しても全然得点に結びつかないので、もっと努力が必要だということもわかりました。世界史は毎日の積み重ね、特に古典と現国はコツコツやるしかないですね。
生活面では部屋も清潔が保たれているし、部屋員ともトラブルがないので特に心配はない。単純に睡眠時間が足りないので、生活にも多少の工夫が必要だと感じました。
今はとにかくコロナが早く収束して欲しいということです。
学校行事や寮行事もたくさん中止になり、毎日が同じような感じでストレスも溜まります。時期の感覚も鈍るくなるし、そろそろ毎日の生活にもメリハリがなくなりつつあるような感じもします。
九月二十九日(水)
今日で前期が終わりました。
四月一日に入寮してから六カ月が経過したことになります。一緒に笑い合ったり、勉強を教え合ったり、時にはケンカをしたり、部屋員が生パスタをばらまいたり、いろいろな事がありました。
半年経過したと思うと、時間が過ぎるというのは本当に早いなあと思ってしまいます。
四月二日に入学してから高校一年生は今だに行事が行われていない。学園祭も中止、最近では研修旅行も中止、来年こそはいろいろな行事ができるよう願っています。
まだ早いですが、後期の最後には学年末テストもあります。気を引き締めて勉強をしたいと思います。前期末のテストはまあまあでした。後期テストは上位を狙って頑張りたいと思います。模試も頑張りたいと思います。
今日は高一寮生を対象にした映画会があるとのことです。
寮での映画会、とても楽しみです。
九月三十日(木)
もうすぐ前期が終わる。
前期を振り返ってみると、やっておけばよかったと思うことが多々ある。
中学生から高校生となり、生活が大きく変わった。四月、五月は慣れるのに毎日が必死だった。ようやく慣れてきた夏休み前までの六月、七月はいたって平穏だった。ここで気を抜いてしまい、前期第二中間テストでは痛い目にあった。
夏休み後はとにかく忙しかった。帰寮したらすぐにテスト。それが終わればまた少ししてからテスト、そしてまたすぐにテストとテスト三昧で大変で、今に至っている。
僕たちはもうなりたての高校生ではなく、立派な高校生だ。中学と比較して自由度も増し、自己判断をすることが多くなったが、裏を返せば何事にも責任を問われるようになったということ。
前期と後期の分かれ目になった今、それをとても痛感した。
後期からは自分の私欲のために行動しないように戒めなければならないとも思った。
〇更新が遅くなり、申し訳ありませんでした。明日は10月分を掲載したいと考えています。