高校一年寮 寮生日誌(8月25日)

8月24日(月)  ふとしたことから、部屋メンバー4人で中学受験の話になった。なぜこの函館ラ・サールに来たのか。もしもこの学校でなく地元の公立、はたまた他の私立に行っていたらどうなっていたのか。隣の芝生は青いというが、確かにこの学校に来ていなければ、良くも悪くも人生は大きく変わっていただろう。こんなにも普通とかけ離れた学校は他にない。これは自信をもって断言できる。別に悪いと言っているわけではなく、この6年間または3年間が限られた人にしかできない特殊な体験であるということが言いたいのだ。ただ、この学校に入るための過程、つまり中学受験についてはみんな思うところがあるようだ。まず、小学生に受験させるということは(小学生が受験をするというのは)親にとっても子にとってもとてもつらく厳しいものだということ。志望校を決めること一つをとっても子供には難しいし、将来を左右されるようなことを11歳の少年が決めるのは苦である。他にもある。必ずしも努力が実を結ぶわけではない。そんなことを今の自分たちなら分かっているだろうが、果たして当時小学生の自分たちに分かるのだろうか。中学受験を経て、函館ラ・サールに入り高校生になった。楽しいことも苦しいこともあった。苦しいことのほうが多かった。けれども、今こうやって出会えた友達、というより仲間がいることが自分にとって最大の喜びだ。

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