高校三年寮 寮生日誌(11月3日)

 113日(金)

 明日はついに卒業テストです。受験が迫ってきていることもあり、テスト勉強に身が入らないという声も多々聞きます。泣いても笑っても6年間の集大成。34回目の定期テストです。頑張りたいと思います。

 私の部屋は結局3年間ずっと同じメンバーでした。このこと自体がとても珍しいことらしく、その部屋のメンバーになることが出来てとても誇らしげな気持ちです。彼らの良い所、悪いところはある程度理解し、受け入れてきました。大学に行って彼女ができたとしても、彼らの方が絶対に私のことを理解していると思います。それほど自分達は助け合いながら生活してきました。そんな生活もあと2カ月ほどで終わりを迎えます。誕生日会、ピザパーティーなどいろいろな事を4人でしました。いろいろな思い出が走馬灯のように浮かんでは消えていきます。共学の学校に行かなかったことは何度悔やんだか数え切れませんが、それ以上にこの函館ラ・サール学園で学び、体験したことは自分に磨きをかけ、輝かせてくれました。恐らく地元の私立に通っていたら、自分の才能という原石は磨かれずに他の石ころに紛れて埋もれていたでしょう。この特殊な全寮生男子校という環境は、個々の才能を伸ばすのには十分すぎる場所です。6年間はとても長いなと入学の時は思いましたが、今考えると6年間はあっという間でした。しかし、いつまでも高校生のままでいることはできません。次のステージに進まなければなりません。大学受験に向けてコツコツ頑張っていきます。

 おそらく最後の寮生日誌なので、この場をお借りして今まで支えてきてくださった先生、両親に感謝を申し上げます。今までありがとうございました。そしてこれからも宜しくお願いします。

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