高校二年寮 寮生日誌(5月19日)
5月19日(水)
小さい頃、私は親から「文章力をあげるためには日記を書くといいよ」とよく言われた。毎日書き続けることによって、だんだん言葉の使い方や表現などの要領を自然と得ていくことができるかららしい。今になって思い返してみると、確かにそうだなと思う。この寮生日誌も例外ではなく「この23行(用紙一枚分)に何を書いてどう埋めてどう表現するか?」を試される文章を書くための良い練習台になっている。実際私はこの日誌を一年生の時から何度か書いてきているが、内容を探して何とか頑張って書いていた最初の頃に比べて、今は内容はほどほどに「どんな風に書くか」を主に考えるようになってきている。つまりは、書いている内に内容が自然と浮かぶようになり、今度は書き表し方を考える余裕が生まれたのである。また、語彙も少し増えた。インプットよりアウトプットの方が記憶に定着しやすいとよく聞く通り、この日誌で最近新たに知った言葉を使ってみることで、その意味の確認・表現法を理解できたからだと思う。何故文章が書けなければならないのかというと、それは恐らく人にものを的確に伝えるためだけではなく、実は文章を正しく読むためでもあるだろう。これから先、リテラシーは非常に重要な能力になってくる。是非とも積極的に文章を書きつつ読書もしていきたい。