高校一年寮 寮生日誌(5月9、10日)

五月九日(日)

 昨日の夜からなぜか坊主頭にする高一寮生が増えた。収拾がつかなくなっている。

 入寮してから一ヵ月以上が経過し、緊張感が微塵もないと思われる人も数名見られる。前期第一中間テストまでもう一週間くらいしかない。失われた緊張感を取り戻し、テストに向けて少しでも力をつけていくべきだと思う。そのためにもみんなで協力し、各々個人の弱点を見つけて埋めていくことが大事である。新入寮生だけでなく、内進寮生とも交流を深め、協力し合っていきたいと思う。

 受験は団体戦という言葉がある。

 受験に限らず、同じ学校の同じ学年であるのならば一丸となってテストでも団体戦で臨むのが良いのではないだろうか。現に私が五階のラウンジで物理の講義を開いた後日、その講義によって今まで分からなかったことが理解できたと言ってくれた仲間がいた。私も定着することができたし、このように協力することはどの立場であってもメリットがある。この方法で学年全体の平均点を上げたいと思う。

 また最近、五階のラウンジでコーヒーを挽いて飲んでいるのだが、とても心が落ち着く。時には休憩を入れてリラックスして心を入れ替えるというのもまた良いことなのだろうと思う。

 

五月十日(月)

 ゴールデンウィークが始まったと思えば、もうテストが目前。

 早すぎないか?きっと寮生は全員そう思っているはずだ。次のテストは第一中間テスト。

 ん?第一?

 そうこの学校は第一中間テストと第二中間テストがあるのだ。正直入学するまで知らなかった。何せ自分は勉強が不得意。そのため同室の仲間に何かしら迷惑をかけているのではないかと心配している。しかし、先日ある仲間が物理の講習を開いてくれた。しかもその内容がわかりやすく、わからない点がわかるようになったのだ。やはり持つべきものは友人だと実感したし、寮で生活していて本当に良かったと思った。

 話は変わるが、最近疑問に思う事がある。

 それは頭の良い人はなぜ変な人が多いのかということ。

 いろいろな人と共に生活をしていて、なぜこの人は頭が良いのだろうと思う。変な人と言えば表現は悪いが、愛されるべき変な人というべきか。

 変な人のしている事例をあげたいが、さすがにここでは書けません。ただみんなが思っていることの斜め上のことをしていると思って欲しい。ラ・サールだからこそ彼らのユニークさがみんなに受け入れられているのだろう。これからも存分に学校、寮生活を彼らと共に楽しく乗り越えていきたい。

 冒頭にも記載したが、第一中間テストが目前に迫っている。願わくばまた講習を開いてくれないかなぁ~と思っている。彼には負担をかけることになるのだが…。


 


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