高校三年寮 寮生日誌(1月20日)

1月20日(金) 

 冬休みにこんな出来事がありました。ある夜ラーメンが食べたくなり、即席のやつを作ろうと思い湯を沸かそうとしたとき、母が「いつもカップラーメンしか食べていないのだから、生めん茹でてあげるよ」と言ったのでした。これを聞いて、とても悲しい気持ちになりました。ついに寮生はカップめんと生めんにおいて、そういう扱いを受けるのかと。思えばいつも「寮では〇〇なのだから」の文言を何度も聞いてきました。あれを聞くたびに、そんなに寮生は悲しいというか、哀れみの対象なのだろうかと思えてしまいます。あの文言を聞くことが何度もあったせいで、あたかもこちらが特別扱いを受ける対象となるのが当たり前のように感じてしまうことさえあります。

 そんな「寮生」というラベルもあと10日程度をもって剥がれます。今までの先輩方もこの過程を経て、立派な人間となってきたのでしょう。自分がそうなれるのか分かりませんが、少なくともみっともない行いというか、胸を張ってできないことはしないよう心掛けていきたいです。

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