高校一年寮 寮生日誌(4月14、15、16日)

 四月十四日(金)

 寮での生活も約二週間が経過した。

 毎日楽しく友達と一緒に過ごせているので安心してください。

 ご飯も比較的においしいですし、お風呂も広くて気持ちが良いです。とても充実した毎日を送っています。自習時間もしっかりと集中でき、勉強に励むことができています。

 ただ不満があるとするならば、椅子がキーキー音を立てていてうるさいので、修理してもらうようお願いするつもりです。

 そして同室の友達がそれぞれ個性があって面白いです。

 A君は荷物が少なすぎてロッカー内にはスーツと必要最低限の衣類のみ。B君は逆に持ち物が多くてロッカーや引き出しなどに収納できないような状況。そしてC君はマンガ十冊とフィギュア一つで何だか寂しい状況になっています。

 入寮日、時間があったのでトランプをみんなでした。

 トランプはみんな好きになったようで毎日の日課になりつつある。僕は大富豪しか知らなかったのでスピードやポーカー、ブラックジャックなどを覚えていき、楽しく遊べています。お父さんにトランプも買ってもらいました。

 学校では久しぶりに体育の授業で身体を動かしました。あまり激しい運動もしていないのに全身が筋肉痛になりました。特に腹筋が痛く、朝起きるのが苦痛だったりします。

 月曜から金曜まで時間割はほぼ七時間。最初はとても抵抗がありましたが、実際に授業を受けてみると中学生の頃とあまり感覚が変わらず受けているのでリラックスして授業に臨めているので、これからも頑張っていきたいと思います。

 

四月十五日(土) 

 函館ラ・サール学園に入寮してから約二週間が経過した。

 寮での集団生活、学校生活、両方に少しずつではあるが慣れてきた。

 入寮するまでは正直不安ばかりで、勉強についていけるだろうか、ホームシックになるのではないか等、いろいろ悩んだものだが、入寮初日から同じ部屋の人と仲良くすることができたので、他の部屋の人達よりは早くまとまることができたなと感じた。

 自分が思っていたよりも寮生活も楽しく、嫌だなと思うことはほとんどなく、友達と一緒にご飯を食べたり、お風呂に入ったり、部屋でたくさん話をしたり、遊んだりしていてとても充実している。夜の義務自習の時間も、しっかり勉強に集中できており、予習をしてから授業に臨んでいるので勉強で困ることもなく生活しています。

 寮生のほとんどの人と話して、たくさんの人と仲良くもなれました。内進生の人達とも友達になれましたし、自分自身の中でドンドン輪が広がっているのを実感できます。ただまだ話をしていない寮生や内進生もいるので、その人たちとも交流を深め、たくさんの友達をつくっていきたいと思います。

 

四月十六日(日)

 入学、入寮してから二週間ほど経ちました。

 この学校、寮での三年間はとても面白いものになりそうです。その理由は三つあります。

 一つ目は個性豊かな人達がたくさんいることです。

 この学校は全国津々浦々から来ています。埼玉県出身の僕としてみると、いろいろな地方の方言が聞けてとても新鮮です。またいい意味で癖のある人たちばかりです。

 二つ目は勉強をする環境が整っているということ。御存じかもしれませんが、寮生は土曜日以外、夜は必ず三時間近くの学習時間があります(自習時間)。そのため勉強をする習慣が嫌でも身に付きます。実際、私は入寮前まであまり勉強をしていませんでしたが、今は受験期よりも勉強をしていると断言できます。

 三つめは勉強以外の事でも頑張れる人が多いということ。

 僕はこの学校でバンドを組んでみようと考えています。正直メンバーが集まるかどうか不安でしたが、幸運なことにすぐにメンバーが集まりました。プロデューサーもいるんですよ。

 このように函館ラ・サール学園は勉強だけでなく、様々な青春を味わえる場でもあるのです。

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