高校一年寮 寮生日誌(6月4日)
六月三日(水)
六月三日(水)
今日、つまり授業が始まる日を僕たちは迎えてしまった。いや、ついに迎えることが出来た。と言ったほうがいいのかもしれない。コロナウィルスが流行し、生徒の大半は寮生活を送っている僕たちは、4月に集合することが出来ずに、5月から一か月間はグーグルクラスルームを使って遠隔授業をしていた。そのため、寮生は学校に行って授業を受けるのも疎か、帰寮することすら許されなかった。しかし、5月末には緊急事態宣言が解除されたことをきっかけに、僕たちは再会することが出来た。本当のことを言うと、家にいる時は「あー、もう学校に帰りたくねーなー」と思っていたが、実際寮に帰ってみると皆の笑顔があふれ、とても居心地がいいことに気付いた。この寮に入ってよかったと新入寮生の皆に言いたい。
寮に入って初の寮生日誌だ。卒業生からその存在をうわさには聞いていたので、どんなことを書こうかと楽しみにしていた。今回は初ということなので、まだ2日しか経過していないが、入ってみて思ったことをつらつらと書きならべていきたい。
入ってまず驚いたのは、チューターの対応だ。ホテルマンかと思うほど丁寧な説明と配慮、雰囲気。初対面で緊張していた私だったが、チューターの明るいふるまいと楽しい解説のおかげで、それまでの緊張が一気にほぐれた。有難いっす。
部屋に入って感じたことは、意外と広い。ちょっと多いかもと思っていた荷物だったが、すっぽり入ってしまった。スペースまで出来てしまった。持っていきたい本、問題集が少なかったことが悔やまれる。後で買おっ。
規則が厳しい。これについては仕方がないので厳しいと感じた自分が甘いと思うことにした。郷に入ったので郷に従います。はい。
まだまだ書きたいことがあるが、このスペースでは書けそうにないので、それはまたのお楽しみということにしたい。
今はとにかく寮生活に慣れていこうと思う。