高校二年寮 寮生日誌(4月23日、28日)

四月二十三日(火)

 函館を染め尽くしていた白い雪もとけ、春の足音が聞こえてくるようになりました。

 春といえば春季大会。インターハイ函館支部予選が行われます。正直私は中学で全国ランキング六十九位までいったので、昨年も今年も余裕であろうと考えていました。しかし環境という環境もなく、指導者兼選手として一年間を乗り越えてきました。

 今季からは千代台陸上競技場へ行っていますが、いまだに中学時代の力が戻ってきません。陸上から逃げたいと思う日も最近は増えてきました。何とかしようと先週から部活動終わりに延長で取り組んでいます。

 その時、もう一名、延長で取り組む姿がありました。彼は同級生で高校から陸上を始めた人です(私以外の人は全て初心者です)。その姿を見て、自分が落ち込んではいけないと気付かされました。

 私的には来年は受験勉強に力を入れたいので、実質今シーズンが引退試合を迎えると言っても過言ではありません。だからこそそういった努力する仲間に改心させられっぱなしではなく、後輩や同級生に夢や希望を与えることのできる圧倒的な記録を大会で出して、ラ・サール陸上部を再起させることが、陸上経験者の私としての使命だと強く感じました。


四月二十八日(日)

 ラ・サール寮に来て、早くも一年が経過した。

 ラ・サールでの生活は新鮮なものばかりで、今だに時が過ぎるのをとても早く感じます。これまでの一年間は、学園寮での生活、学習環境に慣れていくために必死でしたが、楽しく過ごせたのは何よりでした。これからは学力向上、そして趣味のために時間を費やしたいと考えています。

 一つ一つの定期テスト。大きく見て、ゆくゆくは大学入試につながる学習を進める日々にしつつ、ラ・サール寮、そして函館でしか経験できないことに注力して行きたいです。

 例えば趣味の釣り。

 地元が「海なし県」のため、今まであまり釣りをした経験がなかったですが、函館に来てからは安価ですが釣り具も購入し、月に二度ほど海釣りを楽しんでいます。

 その年、この場所でしかできないことがあるので、釣りに関しては楽しみながら満喫していきたいと思っています。

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