高校一年 寮生日誌

 

4月11日(木)

 今日は4月11日(木)。入寮から11日が経ち、スタサポの外部模試の前日だ。寮生活もある程度の慣れを実感している。毎朝7時20分ごろに起きて、他の人たちを起こし、飯を食べ、学校へ行き、授業をし、友と会話をし、帰寮後風呂に入り、飯を食い、義務自習をし、歯を磨いて寝る。そんな一連の流れが徐々にでき始めていた。そしてその流れは、やはり今まで自分がしてきた生活とは全くもって異なっていた。寮は私たちを時間で縛る代わりに、一緒に縛られる仲間とある一定の自由を与えてくれる。本当にそうだ。

 高校生活を始めてよく自分の人生について考える機会が増えたと思う。今までとは全然違う生活をしてみると、自分もいずれ成長し大人となり、社会の歯車として回り続ける。そして老朽化した物を直すかのように、新しい世代と交代し、やがて朽ち果てる。そんなリアルな想像を最近するようになった。高校とは、学生として生きるであろう期間の折り返し地点であり、学生として与えられる生活が終わり、与える側の人になる。ならざるを得ない。たくさんの人が歩んであろう人生の道を、自分もまたそこに一歩一歩足をつけながら歩き、向かうべきゴールへと向かっている。そのゴールの先にはどんな人生が待っているのか分からないし、一人ひとり違っている。だからこそ人生というものに面白みが沸く。

 松尾芭蕉も言うように、人生は旅であると考える。行き先を決めて、どんどんと突き進む者もいれば、途中で立ち止まってゆっくりと休む者、とにかく行き当たりばったりな旅をする者など様々だ。そして、そういった旅を通して様々な人や物事に出会い、時には死ぬような思いをし、時には悲壮感でいっぱいになる。そんな人生の旅。旅は生まれた瞬間から始まっている。今もこの一つ一つの日常を大切にして楽しい旅にしたい。

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