高校二年寮 寮生日誌(11月7、9日)


十一月七日(木)
 

 今日やっとテストが終わりました。

 いつもはテスト明けの一週間くらいはダラダラしてしまい、気が付けば次の定期テストということもありました。しかし、それではいけないと今日思い知りました。というのはテスト後に塾の講師の先生が来て大学入試について語ってくれました。その先生が言うには、合格に必要なのはフライングだと。つまり、より早く入試対策の勉強を始めた者が勝つのだと。

 それならば中間テストが近づけば焦り、終わればだらける。そんな姿勢であって良いのかという思いに至り、僕はとてもドキリとしました。大学入試には浪人生、つまり僕たち以上に準備をしてきた年上の人もいて、その人たちとも対等に戦わなければなりません。そうであるのに、こんなにのんびりしていた自分が恥ずかしいのと同時に、自覚の足りなさを思い知らされました。

 もう高校生活の半分は終わりました。あと少しすれば事務室内に掲示してある「センターまで○○日」も僕たちのメッセージとなります。

 今から真剣に取り組めば、まだ間に合うと信じています。全国の受験生からはかなり出遅れてしまいましたが、諦める訳にはいかないので頑張りたいと思います。

 

十一月九日(土)
 

 明日はテスト明け最初の日曜日だ。

 しかし、僕達には「進研模試」という非常に重要なテストが待ち構えている。

 今回の進研模試は前回までの模試とは少し違う。というのは、主要三教科の他にも社会と理科が加わるのだ。もちろんその分、試験時間は長くなる。いつもは十四時三十分には帰寮できるが、明日は文系が十六時十分、理系は十七時十分が終了時間だ。僕はこれほどまでに長い時間の模試を体験したことはない。おそらく他のみんなもほとんど同じに違いない。

 中には「だるい」等と愚痴をこぼす人もいるが、どう嘆いても時間は減りはしない。ましてやこれから僕達の受ける大学入試共通テストや大学入試は今回以上の長丁場になるのだ。当然ながら仕方がないことである。

 ただ僕が心配しているのは、あまりの長い時間のために集中力が切れてしまうのでは?ということだ。わからない問題があっても必死に解き続けたり、見直しを何回もするなどして明日のテストを乗り切りたいと考えています。

 

このブログの人気の投稿