高2寮生日誌


九月六日の午前三時位に大きな地震がありました。最大震度は震央付近で震度七、函館市は震度五弱だったそうです。ですが今回のこの地震で最も大きな被害をもたらしたものは停電、断水であったと思います。

地震発生から一日と十五時間程、このラ・サールの寮では電気は使えなく、トイレなどはポンプが使えなかったがために、一階でしか使用できない状況となりました。周辺の家も電気は付いていなく、信号機さえもでした。今までの十七年とちょっとの人生で自分は初めて災害の被災者となりました。そこで自分にとって、とても印象に残ったことは停電や断水にも関わらず、確実に三食を提供してくれたシダックスさんです。

電気が通らないため、冷蔵庫はもちろん、炊飯器などの機材が使用不能にも関わらず、温まったおかずやご飯など、一部メニューに変更があったものの、十分に満足できるような食事が提供されました。寮頭先生でさえもこのような体験は初めてと仰っていたので、もちろんシダックスの職員も今までにない事案だったと思います。そのような状況でも自分達が満足できる食事を提供してくれたことにはとても感謝しました。ありがとうございました。(9/9

 

ここ数日間で私達の立場は大きく揺れ動いた。私達が日頃、当たり前のように利用している電気、水道は地震という天災によって当たり前のものではなくなった。蛇口をひねり、寒空の下で体を冷水で洗ったことは一生忘れることはないだろう。

ただ一つ覚えていなければならないことがある。私達は保護されていたということだ。寮内の先生や食堂のスタッフの方、学校の先生など、大勢の大人と最大限のサポートにより、私達はこの災害を乗り切ることができた。食堂の席に付き、温かいご飯を食べた時、私はそんなことを思った。私達はほぼ大人だが、まだ大人ではない。責任を一つ一つの対応に求められるのが大人だ。いつか私達はそんな大人になり、誰かを保護する立場になる。彼らのような熱意のある大人に私はなりたい。

地震直後、私は自分にできる最大限の行動をした。かなりグレーゾーンな行動もとったが、おそらく自分の命より重いものはないのだから大丈夫だろう。

きっといつかまた、同じ境遇に立たされるかもしれないが、その時は、誰かのために動ける人間になりたい。(9/9

 

北海道に台風がやってきて、木などが倒されているのを目の当たりにしました。台風は怖いなあ、昼に来て、人が亡くならなくて、まだ良かったなあと思っていました。

そして次の日、大地震までもが北海道を襲いました。停電、断水が数日間続き、電気、水の力は人々にとってものすごく大きい力、エネルギーとなっているのだなあと実感しました。トイレで用を足すのも一苦労、ご飯を作って食べるのも一苦労と、生きていく上で最低限のことができない、もしくは、するのが難しい状態となりました。

今回の件で亡くなられた方もたくさんいたし、僕の地元では、家が傾いたり、避難所生活をされている方々もたくさんいます。こんな身近なところで震災があり、自分が「被災者」となるなんて、微塵も思っていませんでした。

これからは自分が被災者となった経験をもとに、これから被災者になるひとへ、できることを少しでもいいからやり、普通に生活できるありがたみに感謝して生活したいです。(9/11

このブログの人気の投稿