内高１寮生日誌

◎八月二十日

　夏休みが終わった。毎回、目標を決めて休みに入るが、未だ成し遂げたことはない。今回も夏休みで遊び過ぎたので、これから取り戻していきたい。と言いつつ、早速今日の授業で寝てしまった。昨日、久し振りにたくさん寝れたはずなのに・・・。明日からしっかりやろうと思う。帰寮日より少し早く帰ってきて、部活の合宿があった。夏休み中にサボり過ぎて、付いていくので精一杯だった。少しずつ夏休み前の自分を取り戻していきたい。大会が近くなり、オフがなくなってきた。部活で忙しくなってくるが、勉強にもしっかり力を入れて生活のリズムを取り戻したい。まずは実力テストを１日公欠することになるが、頑張っていきたい。

 

◎八月二十一日

　夏休みが終わった。遊んで過ごした訳ではないが、勉強漬けにしたか？と言われるとそうも言い難い。学校が始まってやらなければならない事が一気に襲い掛かって忙しくなった事で、改めて日常に戻ってきたことを強く意識した。一ヶ月前は軽くこなしていた物も今となっては少し苦痛に感じるあたり、休み中の自分の怠慢さに情けなくなる。そしてこの期に及んで「実力テストの対策が追い付いていない」と焦っている自分がいる。後の祭であるということは重々承知しているが、それでももう少し休みの間にやっておけば・・・と後悔している。自分のみならず多くの人が言っているが、休暇に入る直前まではとてもヤル気があるものだ。だが、その熱は実家に帰ったその瞬間に冷却されるのが常であると思う。向上心ゆえに持ち帰った宿題以外のテキストも結局開かれなかったということも多いだろう。しかし我々はきちんと気が付いている。「こんなことをしている場合ではない」ということを。「やるべき事が山積みだ」ということを。だが、それを実行できるか否かは別物の話である。苦しさに耐え、一歩踏み出すことのできる勇気を持ち合わせたい。

 

◎八月二十五日

　夏休み、塾に行った（行かされた）が、それで数ⅠＡならまだしも数ⅡＢもやり（やらされて）、しかも個別もあるとか言われて、軽く絶望した。移動に往復３時間と少し。しかも電車の待ち時間で最悪１時間位増えて４時間。授業に４～５時間。つまり１日９時間費やすことになる。しかもそれが約２週間あるし、復習、予習でさらに５日つぶれて、宿題で３～４日つぶれて、ほぼ遊べないのに、盆は旅行だということで、東京に行った。その中でお台場に弟と行ってダイバーシティ東京で実物大のユニコーンガンダムのユニコーンモードとデストロイモードの両方を見てきて、そこにあるガンダムベースに行って歴代のガンダムの作品の主人公機のプラモを見て、様々な人がカスタマイズしたプラモを見て、今までに７、８回あったガンダムのプラモの世界大会の優勝した機体を観た後、めっちゃ一杯売っている所で色々買って、そこで造れたので造って塗装して完成させて夕方に帰った。次の日、親に連れられて銀座でカレーを食べて、荷物持ちをし、それから帰った。　それからは塾がなかったので、鉄血のオルフェンズというガンダムのアニメを夜遅くまで見て、ゴロゴロしながら過ごして帰寮した。だから夏休みは塾とガンダムで見事に埋め尽くされてしまった。もうちょっと他の事で遊んでいたかった・・・

 

◎八月二十六日

　夏休みが終わり、数週間が過ぎ、高1の皆も様々な気持ちでいるだろう。高１の残り半分もこのままスパートかけて頑張ろう。なんで夏休みダラけてしまったのだろう・・・等々、僕はもちろん後者である。今回こそは頑張ろうという思いで夏休みを迎えた訳だが、夏休みというのは恐ろしいものである。あらゆる手を使って僕らを殺しにかかってくるのだ。スマホ・テレビなどのメディア、親の美味しい料理や寮よりは気軽に行ける外食、寮よりはあるプライバシーなど。勉強をやらなければいけない気持ちはあるのだが、気付けば茫然自失の体である。よって夏休みの計画は狂ってしまう。しかし、このままではいけない。宿題をやらなければという後ろめたさで心から休めない。　高校1年生。アニメや漫画ではバンドを組んだり、スクールアイドルをやったり、探偵だったり、未知の世界だったが、いや、そんな世界があると信じていた訳ではないが、中学の頃と何かが変わるかな？と思っていたりした訳で・・・。しかし、言うほど変わらず、ただただ灰色が似合う生活を送っている。見てろよ青春、そういう思いを心に込めて冬休みまで突っ走りたい。

 

◎八月三十日

　月日が経つのは早く、もう八月も終わりです。ついこの間「夏が始まった！」と思ったら、もうすぐそこに秋が迫っています。１日１日を丁寧に過ごしていきたいと思います。さて、僕が所属している部活では９月の末に１つの大きな山を迎えます。それは全国大会の予選です。とは言っても実質ラ・サールともう一校の一騎討ちで、去年はラ・サールが勝ち、二度目の出場を果たしました。しかし相手高は全国でも名の知れたチームです。この高い壁を越えるのは至難の業と言えます。しかし今年のラ・サールは、いつものラ・サールとは違います。史上最強との呼び声が高く、何と高校日本代表候補がいます。そんな人たちと練習ができているのは、とても幸せなことだと思います。是非とも全国に行って初勝利を掴んでほしいと思います。

 

◎九月三日

　夏休みが終わって数週間が経った。僕は夏休み、勉強を毎日６時間すると親との約束があったので、それなりに毎日キツかった。けど、自分なりに頑張れたと思いました。夏休みは彼女や友達と会う機会が少なく、ちょっと寂しかったなぁ・・・。　今日、実テの成績表が配られた。正直に言うと、あんまりよくはなかった。自分でも宿題のやり残しがあったなぁ、など色々と反省点がありました。
　さて、僕は、心に決めていた事が１つあって、第１と第２中間が悪かったから、前期末で逆転しなければならないと思っていました。先日、先生との面談で僕は「９月になったらガチ勉強するんで！」とドヤ顔で言いました。そして９月１日土曜日、僕はジンギスカンの後にアリーナでバスケをして、門限前に寮に走り込んで点呼を受けた後、風呂に行こうとしたところで「今日から９月だから土曜勉強しなきゃ」となり、急いで自習室に行き、２３時まで勉強しました。皆さんがこういう自分で決めたルールを絶対に守るということをした事があるかどうかは分かりませんが、１つ言えることは成長はしているということです。自分なりで良いからコツコツ毎日積み重ねる人が将来全ての事に勝てる人だと思います。地元の友達に言われたのが「お前は人のマネなんかしないで自分の道で生きていけよ」と言われました。
　よく考えてみると、いつも誰かに誘われたらすぐそっちに行ってしまいます。誰かのマネをして生きてたのかもしれません。なので今回を切っ掛けに自分の生き方を見つけたいと思っています。自分のルールを持ち、自分らしい生き方をしている方が僕らしいのかもしれません。