高校二年 寮生日誌

 11月1日(土)

 三連休の日曜日は素晴らしいものだ。「明日も休みだから」という免罪符の下に好き放題できるためである。何もせずに寝ていても休みは続く。遠出をしても翌日はぐっすり休める。おまけに、寮生は普通こういった日にしかお金を使う機会がないので、お金のストックは十分にある。明日が楽しみだ。

 今日は何もない素晴らしい日だ。朝7時に起きたが、まだ寝むれそうな気がする。結局11時まで寝た。若さを感じた。特に何がしたいというわけもなく、ただ街を歩く。歩き続き、気が付いたら時刻は1時を過ぎている。ラーメン屋を探しに大通りを外れ、海沿い方面に向かっていたところ、「高橋屋」という黒い暖簾のラーメン屋を発見した。「なんだここ」と思ったが、寮のY先生が「週ごとにスープの出汁が違い、黒暖簾の時は鶏ガラスープ、赤暖簾の時は豚骨スープのラーメンを提供する店がある」と言っていたのを思い出した。多分この店のことだ。せっかくなので食べていこう。店に入ってカレンダーを探す。やはり私の記憶と直感は正しかったようで、券売機の上には「鶏」と「豚骨」のシールがびっしり張ってあるカレンダーが置いてあり、本日は鶏ガラと書いてある。休日だからか毎日なのかは知らないが、店内はかなり賑わっており、4人テーブル2つ、6人テーブル1つ、カウンター席が15席のほぼすべてに客が座っている。食べているラーメンも多種多様で、たった今6人席に届いたのは、醤油と塩と味噌と辛味噌と、すべての味がそろっている。これは何を頼んでもうまいということの現れの気がする。今日は風の病み上がりなので味噌を注文することにした。しばらく経つとラーメンが来た。スープは1口目でやけどするほど高温で、具はメンマ、ネギ、チャーシューといたってシンプル。どれも冷たい状態で来るが、スープに浸せば一瞬で熱々になるため、気にならない。面は黄色いやつで、形は角の縮れ。スープがよく絡み、スープの濃厚な味と麺の甘みがいい感じだ。そして、このスープから感じるのは濃厚さだけではない。生姜の強烈な香りが鼻の奥まで突き抜けてくる。入れる量を間違えたのかと思うくらいに鶏ガラの風味と張り合っているこの生姜。病み上がりにはうれしいが、少々やり過ぎだと思った。もしこれを読んだ寮生が味噌ラーメン好きならば、赤い暖簾の日に行くといいだろう。しかし、そうは言ってもこの生姜の香り以外に特に気になる点は見当たらず、それどころか、通常の味噌ラーメンは後半になると段々こってりに感じて食べづらくなるのに、このスープは味噌のコクはあるもののあっさりした味で、食べ進めても全然飽きることがない。むしろ後半になってスープを飲む余裕さえ出てきた。鶏ガラ以外で出すのは難しいだろう。そして、もともとが激熱で提供されるので、時間が経ってもスープが暖かいのがうれしいポイントだ。これによって、ラーメンの賞味期限が長くなるので、ゆっくり食べることができる。最後に残ったチャーシューもまだ普通の熱さくらいだ。スープの染みた煮キャベツと共に食べるのが非常に良くて、焼豚系統の柔らかいチャーシューは嚙むと肉のうまみが感じられ、それとスープの濃さが相性抜群だった。

 さて、食った!旨かった!味噌ラーメン。気になるお値段は1000円です。塩ラーメンと醤油ラーメンはそれぞれ900円なので、味噌ラーメン好きではない人は他の2つがおすすめかな。高橋屋の行き方は、市電松風町駅から海の方向へ向かい1個目の大通りを左方面に行けば見えてきます。歩けばちょっとした運動にもなって、ついでに函館山観光もできる場所なので、休日に部屋にこもって「光る石板」で暇をつぶしている寮生の皆さんも是非足を運んでみたらどうでしょうか。

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