高校三年寮 寮生日誌(12月3日)

 123日(土)

 123日。イチ・ニイ・サンと、何かが始まりそうな予感をもたらしてくる良い日付だと思います。さて、模試やら定期試験やら五島軒やら数多のイベントを抜けると、そこは師走でございました。師走ともなれば季節は冬、我々受験生にとってはいよいよ本番まであとひと月となり、気が気でなくなる時季です。つまり、我々は入試に向け、ただただ只管努力と研鑽に励まねばならないワケなのです。「冬はつとめて」と枕草子にもある通りですね(えっ違う?)。

 「ヒミツの寮トリビア」。細々と続けてきたこの連載(?)も、今回で何と八回目になります。場合によっては最終回となり得る今回は、「赤裸々!寮生日誌」をお送り致します。寮という極限空間の中にある生徒達が、心の叫びを時に真面目に、時にユーモラスにしたためるこの日誌。一体どんなものなのでしょうか?

 寮生日誌とは文字通り現役の寮生が日々書簡を赤裸々に記す日誌のような風習です。(私たちの学年は)月に一度当番が廻って来て、こうして気になる出来事や様々な感情や感動(怨恨や本音)を、筆を媒として紙に著します。たまに筆のノリが良い時や、心にグッとくる良い文章、ユーモアに富んだハイセンスな文章ができた時は、先生の時間と気分次第で寮のブログ及びドミトリィに掲載されます。(K先生いつも有難う御座います!)

 して、トリビア。①「罰当番」。門限遅刻、物放置等を犯すと稀に罰として「日誌」を書かされるそうです。私としては逆に嬉しい罰ですが、引っ掛かったことは一度もありません。(泣)②「載らない記事」。傾向分析をしますと、どうやら「奇を衒ったもの」「体制批判」「不自由な日本語」この三種類は載りにくいようです(体験済)。③「載る記事」。こちらは「素直な気持ち」「学校生活(特に試験)」「寮生視点の寮生活記」「機知に富む文章」がよく掲載されています。三年間で十七回くらい載った私が言うんだから間違いない。(威圧)

 熱中するとあっという間にB5の用紙が埋まってしまう。それがこの「寮生日誌」。もう最後になるのかと思うと、大変感慨深いものがあります。では、一言添えて締め括りたいと思います。「誰かこの連載続けてくれないかな?」八回に亘る本連載、ご愛読頂き誠に有難う御座いました!

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