高校三年寮 寮生日誌(12月13日)

 1213日(火)

 これが僕が書く最後の寮生日誌になります。六年間この寮で過ごしたわけですが、本当にあっという間だったなと感じています。中学一年生の時は、とにかく不安なことが多くて、心の余裕がなかったと思います。そこから必死に走り続けた六年間は一生忘れることはないでしょう。僕は器用な人間ではなく、何かと他人に助けられてきました。中一の時からずっと不安なことは両親や友人に相談し、部活で悩んでいた時はチームメイトに支えられました。周りの皆の支えがなかったら、今の僕は存在していません。高校生になってからの四人部屋のメンバーには、本当にいつも助けられていたなと感じています。僕たちは三年間ずっと同じメンバーで過ごそうとメンバー決めの段階で話をしていました。正直なところ、僕は本当に大丈夫か?などと思っていました。でも、実際に過ごしてみると、他の人と部屋を組むという考えが浮かばないほどに日々の生活が楽しかったです。もし、高校受験の時に地元に帰っていたら。こんな楽しい生活を送ることはできなかったと思います。また、部活のメンバーでご飯に行ったことや、友達と他愛のない話をしたことなど、この寮での思い出を上げるときりがありません。それほど楽しかったこの生活があと数日で終わってしまうと考えるととても寂しいです。大学に行っても、ラ・サールでできた友人たちとはたくさん遊べたらいいなと思います。最後になりますが、寮の先生方や職員の方々のお陰で、とても充実した六年間を過ごすことが出来ました。ありがとうございました。

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