高2寮生日誌

■十一月三十日  
 先日、私は外泊をしました。二泊三日でした。このご時世、外泊している場合ではないのですが・・・。今回は母と祖母が来てくれました。もちろん、感染対策はしっかりしました。今回は、ラビスタというホテルに泊まったのですが、ホテル内でもしっかり感染対策をしていました。特に食事の時などには一つ一つの食材にプラスチックのカバーをかけたり、バイキングの時一人一人にビニール袋と手袋の着用をさせたりと色々ありました。ホテル側もコロナ禍の影響を受けて色々と厳しい状況なのだなと思いました。しかし今回泊まったラビスタは、三連休ということもあって観光客がとても多かったです。私も含めて観光客ですが、コロナの感染者が増えている中、こんなことをしていいのか?と思いました。政府もGO TOキャンペーンの見直しをして正解だったと思いました。もうすぐ冬休みですが、帰省した時には特に感染対策を心掛けていきたいと思いました。また、学校に通わせてくれているのに、外泊で贅沢をさせてくれる親に日々感謝しながら生活していきたいと思いました。

 

■十二月一日
 最近はとても寒くなり始めましたね。外出をしたくなくなる天候も多くなってきましたが、最近ポカラダイニングにはまってしまいました。ポカラの店員さんは、ネパールで十年以上修行してきた人だけらしいです。僕はいつもチキンカレーとプレーンのナンを頼みます。この店の良いところは、ナンのお替りが無料で無限に食べられるということです。僕らラグビー部からすれば最高のルールです。そしてまたカレーも美味しいです。ホウレン草やトマトがベースとなるカレーは、水を一切使わず、トマトやホウレン草から出る水分だけしか使わないので、味が他のインドカレーの店より濃い気がします。とても美味しいので、先生も行ってみてください。

 

■十二月二日  
 昨日雪が降っていよいよ函館も冬本番を迎えている。新型コロナウイルスの拡大も歯止めが効かない今日、無事に今年が終わるか少し心配だ。  
 高3の人々が段々とAOや推薦で大学が決まっているようだ。来年は僕らがその番だなという実感が日に日に強くなっている。先月、英検二級に合格することができ、僕の目指している学校の推薦入試の条件をクリアすることができた。あとは入試に向けた準備と万が一(まぁ落ちるとは思いたくないが)落ちた時のため文系で使う科目に力を入れて準備を進める。来年困らないように今できる事をしないといけない。  
 高3になって冬休み明けは自由登校と考えると、中学から始めたこの寮生活も残り一年になる。色々あったが本当にアッという間だ。こんな事を書いていると少し寂しくなる。この六年を良い結果で終わらせるために大学に絶対現役で合格する。

 

■十二月四日  
 気が付けば、もう十二月が始まっている。今年は本当に時が過ぎるのが早い。コロナの影響で学校行事がなくなり、何もない日々が淡々と過ぎていき、苦痛だった。二週間後には後期第二中間試験が待っている。投げ出したくなるような思いだけれど、我慢している。試験が終わると冬休みだが、もう高二が終わろうとしている最中、遊んではいられない。ため息を付きたくなる。たぶん、この調子だと高二もアッという間に終わり、受験がやってくるのだろう。嫌だ、単純に嫌だ。もう一回人生やり直してぇ~。最近、モチベーションが下がるのを実感している。勉強したいけどしたくない、みたいな。小学生っていいなぁ。毎日、グラウンドで遊んで、ゲームして、勉強しなくても良い点取れるし。そう思うと、やっぱり大人ってすげーなぁーって思う。大卒とか特に。“大人”でもない“こども”でもないこの時期が一番めんどくさい。たぶんこんな事言っても「勉強しろ」って言われるだけなんで、勉強しまーす。

 

■十二月五日
 今日は土曜日で授業が午前で終わりました。放課後は、A君と一緒にドンキや昭和タウン等に行きました。その途中にY先生とその息子さんに会い、手を振りました。ドンキでガチャガチャをして欲しい物が手に入らず残念でした。  
 最近、急に寒くなり、防寒をしっかりしないと外に出られないくらいになりました。寒い時期は風邪やインフルエンザ等が流行っていましたが、今年はそれにプラスして新型コロナウイルスが流行っているので例年以上にウイルス対策や風邪予防の手洗い、うがい、手指消毒、その都度検温をしっかりしなければなりません。今はまだ函館ラ・サールの中で新型コロナウイルスの感染者は出ていませんが、いつ出てもおかしくない状況に僕達はいるので、油断せずにしっかりとした行動をとるべきだと思いました。冬休みも近くなり、皆、地元に帰りますが、帰寮時に寮に新型コロナウイルスを持ち込まないようにしたいし、してほしいと思っています。

 

■十二月十日  
 「無国籍の人は人間ではない」。これは僕が高一のときフィリピンへボランティアに行った時に何度も同行した先生方から言われた言葉だ。フィリピンには数十万人ものストリートチルドレンが存在し、僕も何十人の彼らと出会った。先生方が言う「無国籍の人」とは、ここでの場合、ストリートチルドレンのことであるが、私が最初にこの言葉を言われた時には理解することができなかった。しかし、彼らと関わってみて、体感的に理解することができた。彼らは生物学的ヒト(ホモ・サピエンス)であるのは確かだが、国籍がないことによって主に二つの観点から社会的ヒトとは言えない。一つ目は社会的サービスを受けられないことだ。国の一員でないため、医療サービス等が受けられず、しっかりと生を全うすることができない。二つ目はアイデンティティの欠如である。国籍がないということは、母国や母国語がないということである。アイデンティティの欠如は、生き方に大きな影響を与える。このような二つの点より、無国籍の人は人間と言いにくい。僕は、そのような人々と出会い、何かサポートする活動を将来はやりたい。そのために現在は、勉学に励み、悔い残らないように過ごしていきたいと思う。


 

■十二月十二日  
 今日、親が来たが、試験週間に入っているため、外泊はできなかった。兄は残すは受験と卒業だけなので、兄だけが外泊する形となった。どうやら兄が共通テストを受けないので、冬休み明けから自宅で勉強をするということになり、荷物を運び出すことになった。その準備を僕も手伝っている時に兄と色々話をしてみた。 「大学はどうするのか?」と聞いたり、寮生活、勉強面などの相談もしてみた。すると、兄からたくさんのアドバイスを聞くことができた。それは兄の実体験を踏まえて話してくれたことなので、説得力が強く、また僕のことを思った優しい言葉だった。そこで僕は改めて家族や兄弟の大切さを実感することができた。思い返してみると、これまでの寮生活は兄の存在があったからこそ送れてきたものだと思う。冬休み明けから兄がいないと思うと少し不安だが、自分も頑張るので、兄は兄で目標に向かって頑張ってほしいなと思う。

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