高校二年寮 寮生日誌(4月26日、28日、5月1日)


四月二十六日(金)
 

 明日からGWに入り、天皇陛下の退位、そし皇太子殿下の即位により、例年よりも長い十日間の休憩が明日からある。

 ラグビー部は明後日から二泊三日で合宿がある。公式戦ではなく、短期間で色々な学校と試合をするためだ。昨年の私のプレーは本当に酷く、チームの足を引っ張ってしまったので、今年はそういうことがないよう一つ一つ丁寧に取り組んでいきたい。

 高二に進級し、約一ヵ月が経過した。

 先日、担任との面談で「早く将来、自分が就きたい職業を決めた方が良い」と言われた。今までの人生のなかで自分の将来の夢については何度も考えたこともあるし、親とも先生とも相談をしたこともある。しかし未だに私の将来の夢は決まっていない。すぐに決めるのはもちろん、考える事さえ、面倒くさがってしまうのである。確かにいくつかの候補はあるが、果たしてそれを実現できるのだろうか。長い人生でその仕事で満足できるのだろうか等、様々な疑問が脳内に浮かんでしまい、考えれば考えるほど、どうすればよいのかわからなくなってしまう。

 何とかならないものだろうか…。



四月二十八日(日)

 朝起きてまだはっきりしない目で時計を見ると八時六分。思いのほか早くに起きることができた。木曜日から昨日までずっと部活の試合があり、朝五時起きという過酷な生活を送っていて、更には悪天候のため、心身共にかなり消耗した週末だったのだ。

 なので自分のできる事がなくなった今日こそは昼くらいまで寝ているであろうと予想されたが、すんなりと起きてしまった。部屋を出てみると、誰もいない。外出しているか、寝ているか…。しかし、私はこの広い空間に少人数、或いは一人でいることは嫌いではない。私の部屋員に言わせると、一人では心細かったり、つまらなかったりするようだが、別にそうは思わないし、特別なことという意識もないし、地味に楽しめるような気がする。

 中学のチューター活動の際、他の寮生より早く帰寮して周囲に誰もいない時の感覚に似るものがあるが、そうでないにしても性格上、一人でいる方が好きなタイプなのかもしれない。根暗な性格でもないし、人間関係に問題が生じている訳でもない(と思う)のだが、静寂のなか、様々なことに思いをはせたり、或いは何も考えず、ただ天井を見上げるその一時は私にとって至高のひと時であるのだ。

 今日はとても良い天気だ。室温二十三度、湿度は四十パーセント。

 このベストな環境がことごとく私を眠りに誘う。今日は忙しい。もうすぐに書き終えるので違和感はあるが、寮生日誌の当番であるし、ここ三日間分の整理整頓、そしてGWの宿題をこなさなければならない。

 勝率一割から二割程度の睡魔に、今日は勝てるだろうか…。
 
 
 


五月一日(水) 

 最近、友人の多くが大学受験について話しているのを耳にする。おそらく今の三年生の動きを見てのことだと思う。

 自分はそれまで大学のことについて時々は考えていたが、大学受験ということではあまり考えたことはない。高校に入学した時、まず先生方が言われたのは大学受験のことだった。その時、自分は高校に入学したばかりなのに、気が早すぎるのではないかと思っていた。そしてつい先日までも同様の考えだった。

 しかし、大学受験とは早い人で二年生の夏休みから、もっと早い人は今の時期から始めているらしい。よく考えればそうだろう。人生の全てとは言えないが、人生を左右するであろう大学受験に早いもへったくれもない。むしろ今の自分の学力に当てはめれば、これを書いている現在からスタートしても限りなく遅いような気がする。

 日々の勉強も大切だが、その先にある受験をずっと見て生活をしなければならないのだ。

 話しは変わるが、受験は団体戦と誰かが言っていた。自分はこの言葉の意味がよくわからない。隣に座っている人はあくまでライバルだ。その人が合格したところで自分も合格する訳ではない。下手をしたら落ちる可能性だってある。自分のクラスに自分より頭の良い人が一人いれば、自分の順位がその分一つ下がり、偏差値も内申点も下がる。自分はもっと回りの同級生に対し、憎悪と言えば御幣があるが、少なくてもライバル意識くらいは強く持った方が良いのではないか思う。 
 
 

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