高2寮生日誌より(6/15)
□ 六月十五日(月)
テスト期間から今日に至るまでThe Whoの『四重人格(Quadrophenia)』をかなり聴き込んだ。何より、そのタイトルに相応しく、四人の演奏にそれぞれの個性が横溢しているのがいい。メランコリックでどこか悲しげなピートのギターとボーカル。動と静、或いは希望と絶望を微妙な具合に混ぜ合わせたロジャーのボーカル。エネルギーの暴発の対極にいながら、その身体性をありありと感じさせるジョンのベース。いつまでも<少年>であり(そうであって欲しい)、あざといキースのドラム。どれも彼らのキャリアの中で頂点に達していると思う。
『Who’s Next』が彼らの<若者>としての到達点なら、『四重人格』は彼らのミュージシャンとしての、あるいは人間存在としての到達点の一つだと感じる。二曲目の「The Real Me」は、その意味で記念碑的であり、最後の「Love Reign O’er Me」は主人公ジミーの旅の終着点でありつつ、The Whoの苦闘の歴史の彼らなりの答えなのかもしれない。だからこそ、『四重人格』には『Who’s next』や『Tommy』には無い安心感や説得力があるのだと思う。
しかし、The Whoはその名に相応しく、「自分達が何者であるのかについての思索」をそこでは終わらせなかった。その結晶となって我々に降り注ぐのが、キースの遺作『Who Are You』。The Whoは常に「Who Are You?」と問い続けるバンドなのだ。
□ 六月十五日(月)
今回のテストが今日返却されて、見てみると、何とも微妙な点数が付けられていて、がっかりしました。一応、全部、平均点の+一〇点を目標としていたのですが、それも叶わず。
やっぱり、高二に入って試験のレベルの上りが見受けられます。それと同時に、自身の学力の底上げ、いわば、基礎の内容をしっかり理解し、土台を作っていかなければ、さすがに笑えない位の状況になっていくことは、自分でも理解できています。
定期テストや実力テストでいくら高得点を取ろうと思ったり、模試の判定のランクを上げようとしても、結局は土台である基礎の見直しが当然に必要となってくるので、「夏休みまでの期間」と「夏休みの時期」を大切にして、日々を過ごしたいと思います。
そして、夏休みまでの目標として、夏休み中に英検があるので、本格的に対策に取り組んでいこうと思います。
□ 六月十五日(月)
日本のサッカーファンは、今頃、もう疲れてベッドに入ろうとしているのだろうか? それとも朝からの興奮が収まらぬままエネルギッシュでいるのだろうか?
FIFA・W杯二〇二六の日本の戦いがついにスタートした。初戦の相手は、ワールドクラス揃いのオランダ。ゴールチャンスを何度も作られたが、日本の守備陣が躍動し、前半はドローで終了。後半は両チームのギアが上がり、一時はオランダに勝ち越されていたが、小川選手(鎌田選手)のヘディングゴールで追い付き、二対二で終了。これぞフットボールという試合だった。次戦にも期待したい。
試合関連で言うと、つい数日前に前期の中間試験が終了した。個人的には、高二最初の試験だったので、「まずは新しい先生たちの作る試験の雰囲気に適応しつつ、良いスタートダッシュを切ろう」というのが目標だった。結果としては、「自分の設定した目標に達した」と思っている。今後も日々の勉強に集中して頑張っていきたい。
最後に高二になって変化したことをちょっと書きたい。高一から高二に進級し、明らかに変わったことは、「勉強へのモチベーション向上」と「自律心の成長」だ。高一の頃は、色々な誘惑に目が眩み、中々モチベーションを維持出来なかったのだが、大学入試が近付くにつれて、緊張感のボルテージが一気に上がった。この雰囲気をさらに良い形へと昇華させ、目標に突き進んでいきたい。
□ 六月十五日(月)
前期中間テスト明けの月曜日、テスト結果が返ってくる。努力した者は、嬉しさと苦しさ(出来なかったいい意味の)を、いわゆる「ノー勉勢」は赤点を取るか取らないかの恐怖に苛まれる。自分はテスト直前に英検があったため、あまり勉強時間を確保することは出来なかったが、数週間前から計画を立てて少しずつ進めていたので、不安要素は少な目だった。テスト結果は今のところは予想どおり(前回が出来過ぎたので、下がった感はあるが)。夏休みまでの一ヶ月弱は気が緩みやすいが、目標を立てて、計画的に学習したい。
また、今日はFIFAワールドカップ北中米大会のグループステージ、日本vsオランダが行われた。普段からプレミアリーグを中心に海外サッカーを追っている自分からすると、圧倒的にオランダに分があると予想していたが、結果は二対二のドロー。世界最高峰CBで、オランダ代表キャプテンのファン・ダイクが試合後のインタビューで言っていたとおり、ラスト二〇分は完全に日本ペースだった。まさに日本が最高の景色を見るという目標を達成する第一歩として、素晴らしい試合だった。
最後にスペースが余ったので、近況報告。北海道イングリッシュチャレンジが主催する全道の高一対象(参加当時)のスピーチ大会で、優勝することが出来た。商品として、イングリッシュキャンプの無料招待、賞金として一万五千円を獲得することが出来た。全道の今学年の中で優秀な成績を残せたことは、函館ラ・サール生としても個人としても嬉しい。人生で初めて手に入れた賞金、何に使おうかしら。