高校一年 寮生日誌
2月9日(日)
函館も2月に入り、これからさらに暖かくなっていくだろうと思っていたらこの大雪だ。雪中運動会が雪のある状態でできたのは幸いだが、正直こんなに雪が降ってもらいたくなかった。せっかく少し暖かくなって凍った道路で滑ることもなくなったと思っていたのに、そんな雪のせいで僕は今日転んでしまった。函館では珍しく晴れていた。そんな良い天気の中、元気よく一歩を踏み出した僕は、次の瞬間地面に土下座していた。周りでは陽の光で雪が輝いて春の訪れを祝福しているかのようなのに土下座していた。最悪の気分だった。そんな土下座から始まる僕の久しぶりのお出かけは、そのあと特に良い方にも悪い方へも向かっていかなかった。今回のお出かけは、土下座以外何も印象に残っていない。今までよりさらに雪が嫌いになった気がする。もうすぐ函館で生活するのも4年になるが、これからも決して雪には慣れそうもない。ラ・サールに来てからもう4年。受験まではあと2年。こんな生活で大学受験など受かるわけがない。僕の兄は受験でとても苦労している。僕はそうはなりたくない。苦労しないで受験なんて無理だけど、楽をして最後にひどい苦労をするくらいだったら、僕は少しずつでいいから今から苦労をして全て終わった後に楽をしたい。こんなことを言っているからには絶対毎日勉強しているはずなのだが、昨日は何も勉強をせずに1日を終えている。今日から毎日絶対やるなんて僕にはできないかもしれないけど、さっき言ったように少しずつでもいいから、一つ一つ学んでいく。やらないよりは絶対に良い。高校一年生も終わりに近づいている。そんなことを考えていた1日だった。