高校一年寮 寮生日誌(7月31日)


7月29日(水)

 7月も残りわずかとなってしまいました。ここに入寮したのが6月2日。二か月なんてあっという間でした。ホームシックとまではいかなかったものの、尋常な毎日とはまったく異なった「異常」な生活習慣の変化により多く戸惑ってしまったこともありました。そんなときに私たちのことを隅々まで面倒を見て支えてくれたチューターたちは、先日解団式が行われ解散してしまいました。今までの生活に緩みが生じてしまわないか心配なところは多少ありますが、これからは私たち新入生が互いに支え合うべきだと思います。誰も迷惑をしない。諍いのない平和な集団でありたいです。さて、あと一週間もすれば夏休みが始まりますが、たった10日間しかありませんし、帰寮後すぐにビックイベント「実力テスト」が厳然と存在します。まったく遊ばないとまでは言いませんが、せめて一日の最低学習時間はキープできるような怠惰ではない休暇を送れるように努力していきたいと思います。この調子だと大学入試、卒業の日は一瞬で訪れることでしょう。数秒たりとも無駄にしない悔いのない人生を歩んでいきたいです。

 

 

7月31日(金)

 高1学年になってから二か月。コロナウィルス感染拡大の影響で学校が始まるのが遅くなってしまい、行事もほとんど潰れてしまい、中身があまりない日々を送っている。最初、自分は夏休みに帰省するつもりでいた。しかし、東京の感染者数がどんどん最大記録を更新していってしまい、親と電話で相談した結果、夏休みは寮で過ごすことにした。次の帰省は四か月後。ああ、気が遠い。寮生活を経験している人には分かると思うが、寮生にとって帰省とは、いつもより贅沢なご飯が食べられて、自由に時間を使えて、門限もないし、のびのびできる最高の時間だ。長期休みをモチベーションにしていて日々頑張って生活している人もいるくらいだと思う。本来ならこの時期はテストが終わり、学祭の準備期間から学園祭や外泊、そして帰省という最高の期間だったはず。本当にコロナウィルスが憎い。早く消えて欲しい。もし、冬に第三波がきて冬休みに帰省できなくなってしまったら?文字にしただけでも背筋が凍る。少しでも早くコロナが世界からなくなることを願う。

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