内進高一寮 寮生日誌 十二月二十二日、一月九日
十二月二十二日(金) C自習室
僕は寮生日誌を出さずに帰省してしまった。今家で寮のことについて書くわけだがなんとも不思議な気分だ。玄関では父がだれかと話している。何の変哲も無い日常。ただつくづく思うのは日常に家族がいるのと寮友がいるのでは全然違うと。帰省した時はいつもそんな不思議な感覚に見舞われる。
高校一年の冬ということもあり、あまり悠長には構えていられなくなってきた。受験まであと2年と同時に卒業まであと2年という事実。果たして僕はこの一年どういう生活で過ごしていたのだろうか。大部屋という集団生活から離れ、四人部屋という閉鎖的な空間で過ごしているわけだが、正直、大部屋の方が良かった。四人部屋の方がプライバシーがあって落ち着くと考える人も多いだろうがそんなはずない。むしろプライバシーは無くなる。班員の目はいつも他の三人にむけられ、部屋という一つのものに皆が波長を合わせようとする。だけどどこもかしこもうまくいくわけではない。特に一人一人の色がとても強い班は度々衝突が起きる。これは仕方のないことだとは思う。そして半年してようやくお互いが妥協し合う。ただここで重要なのは、それは理解ではなく妥協であるということ。もちろん理解してはいるのだが、結局本質的に成長・変化が出来なかったらそれは理解ではなく妥協という偽物だろう。
それぞれの部屋にそれぞれの悩みの種があり大きくとも小さくとも必ずある。その種をそのまま地中に埋め込むのではなくじっくりと見つめ合う事が四人部屋に求められる事なのではないだろうか。それぞれの思いが交錯するなか、この閉鎖的な空間で三年間のうちにどれだけの魅力を寮友たちとともに作り出せるかがこれからの課題となり使命となってくるだろう。
一月九日(火) D自習室
新年あけましておめでとうございます!
今年二〇一八年最初の寮生日誌です。今回の冬休みはとても短い冬休みだったと思います。
クリスマスや正月というイベントもさっさと終わり、いつの間にか二〇一八年になり、そしていつの間にか冬休みが明けてしまいました。少し残念な気持ちです。
ついに冬休みが終わり、やっと高一もラストが近づいてきました。残りちょうど二ヶ月後には春休みです。その間に少しイベントもあり、休みもあり、こちらもあっという間に終わり、高二になってしまいそうです。
ただあっという間に感じても、長く感じても毎日毎日をしっかり過ごしていければいいかなと思っています。春休み前に学年末テストもあるので、それに向けても頑張っていかなければなりません。他にも模試もあるので、少し忙しい毎日になるかなと思います。
毎日毎日を怠けず、こつこつ勉強して良い春休みを迎え、良い高二のスタートを切りたいとも思います。