高校二年 寮生日誌

 94日(木)

 時間が無い。客観的に観ても、他人から見ても、そして自分から見るともっと無い。学校のテスト、模試、その様な日々の試練の中で時間を見付け、今後控えている大学受験への対策をしていかねばならない。この寮には、そんな僕らを誘惑する物が沢山ある。ダイナブック、本、漫画など。全て人によって、人のために作られた物なのに、いつも僕らを「イジメ」てくる。ちょっとした隙間時間、この11秒さえも、勉強にあてなければ。そうは思うも、簡単に出来る事ではない。このようなちょっとした時間を有効利用することで、今のライバルとの「差」はつけられる。そして、つけなければならない。

 夏休みというものは、前述のような時間と違い、まとまった時間である。学校もなく、全てが自分の自由に使えるまたとない機会だ。僕はそれを失った。みんな同じ時間が割り当てられ、同じ時間を使えるはずだ。振り返ってみて、充実感を得られた人、または後悔が強くある者。僕は後者だ。あんなにあった時間を上手く利用することが出来なかった。「何やっているんだ」と叱ってやりたいが、時すでに遅し。次は秋休み。ささやかな時間ではあるが4連休。この4日で差をつける。そういう強い気持ちで臨みたい。

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