高校一年 寮生日誌

 1月9日(木)

 年間予定の中では最長の四か月の寮生活が終わり、「いよいよ冬休み!」と思いきや、いつの間にか帰寮日を迎えていた。明日の宿題提出で何を提出すればいいのか分からず、不敵な笑みを浮かべて。ここまでの文を読んでいると、当然飛んでくる質問がある。「お前は冬休み期間中何をしていたんだ」これに対する僕の返答は「思い出作り」こうである。具体的にと言われると、それ以上口が回らなくなる。そう、何もしていなかったのである。話を戻そう。宿題提出に関して、結局何が明日回収なのかが分からなく、優先順位をつけることが出来ずに固まっていた。すると、時間割を覚えていたK君が言った。「明日は全校集会・家庭科・公共・現代文」ここであることに気付く。家庭科は宿題なし。公共も宿題なし。現代文は明後日提出。頭の中のスロットルで3つの数字が揃う。なんと明日提出の科目はない。執行猶予ができた嬉しさから、思わず叫びそうになったが、宿題をやっていない奴のレッテルは何としてでも回避したいため、平静を装う。その日の夜、義務自習にて英語のテキスト91ページという最大の難所をクリアした。僕にはどうしても治らない中学までの15年間で培った天性のさぼり癖がある。今回のように、義務自習という時間があれば、テキスト91ページ分終わるのだ。もちろん、明日から学校という危機感もあったにしろ。だからこそ、この学校に入ることを提案してくれ、学費を払ってくれている親には頭が上がらない。また、義務自習の時間を大切にしていきたい。

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