新高校二年寮生日誌(4月4日)

 4月4日

特に書くことも思いつかなかったので、スケートのことを書こうと思います。まず、私がスケートを最初に滑ったのは五歳の時で阿寒湖にいた時でした。きっかけは、兄がスケートの少年団に入っていたので、よくリンクについて行きましたが、そこで同年代の子たちも滑っていたからです。

初めはホッケースケートで滑っていて、イスも使ってゆっくりと氷に慣れていきました。そして小二の時、スピードスケートにして、少年団に入って本格的に始めました。その頃から大会にも出るようになっていきました。自己ベストがどんどん更新されていって楽しくてワクワクしていました。でも小6ではあまりタイムは伸びませんでした。

そして中学になり筋力トレーニングを入れたメニューになっていき、練習はキツさを増しました。初めのうちは毎日筋肉痛で練習がきつくて、酸欠になって吐くこともよくありました。それでも頑張り続けて少しでもタイムを縮めていきました。

そして3年の時、一気にタイムが縮んで全国大会まで行けました。コロナで全国大会は中止になりましたがここまでよく努力したと思っています。途中で抜けていったメンバーもいました。でも私は楽しいと思っていたから続けられた。努力には理由が必要です。何も考えずに努力はできません。それを知りました。


4月5日

本日で実力テスト二日前になりますが学年が始まって間もないということもあり、あまり対策が進んでいません。そればかりか真新しいものが周りに多くあるせいで、緊張感すら薄れてしまっています。しかし学校生活は楽しく、これから受験の時期だとドキドキしています。今この瞬間の新鮮味とやる気を大学受験まで忘れずに持ち続けて勉強していく所存です。

大学受験といえば僕は一応東北大を目指していますが医者になれるのならどこでもいいと思っています。もちろん大学に受かった後に僕の人生が終わるわけではないので最終的な目標を達成するための一つの通過点として大学というものを考えているということです。医者になるということも別に最終的な目標ではないのかもしれません。人生における最終目標とは一体何なのでしょうか。人が生まれてきたことに何か特別な意味があると思いますか。あるとすればそれは一体何なのでしょうか。


4月5日

この前個人面談資料に次のように書かれていた。あなたの長所と短所を教えて下さいと。皆はどちらを書くのに苦労したのだろうか。少なくとも僕は調書に苦労した。長所短所というのはあくまでも自分の中での話であるようだが、どうしても他人の介在を許してしまう。

すなわち他人と比べたときの優れた点、劣った点というのをそれぞれ長所と短所と捉えてしまうのだ。そしてまた、僕は案外他人とのギャップに敏感で短所について思いつきやすい。

取り分けの短所は「ストレスを溜め込みやすい」ことだ。ひとつミスをすると一日中頭から離れないし、時間が経ってもフラッシュバックすることは常々そこで逆転の発想、良いところは捉え方を考えれば悪いことになるのは人生経験より自明である。つまり僕の長所は責任感の強さであり、失敗の体験に基づいたリスクマネージメントである。長所と短所に相関があれば何かと便利に使うことができるのではないかと思った。


4月8日

高校二年生になって約一週間が経過した。まだ、慣れない学校生活で一日がとても長く感じる。ただ四月は出会いの季節と言われている。新しい環境の中でまだ話しをしたことがない人もいるので積極的に声を掛けていきたいと思う。

今年の目標は後悔をしないだ。僕は物事を進める時、考え込んで迷ってしまうことが数多くある。大抵、迷って何もやらずに後悔するので、そこをこの一年間で変えていこうと思う。だが、これは僕だけが例外ではないと思う。このような経験は周りの人達もあるはずだ。ある名言がある。「やって成功する確率は1%もないかも知れない。だがやらずに成功する確率は0%だ」。本当にその通りだと僕は思う。この名言をもとに周りの人達と一緒に協力して困難にも立ち向かいたいと思う。


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