高校一年寮 寮生日誌(1月14、15、16日)
一月十四日(金)
手足が冷えて、夜がつらい時期になってきました。
この時期は毎年温かい布団でぐっすり、すやすや寝るものですが、ここでは布団が薄いので、朝は寒くて目が覚めてしまうこともしばしばです。
そして今は外出禁止中で外に出て身体を動かせないというのも、ぐっすり眠れない理由の一つかもしれません。しかしそれでも寒い部屋に暖かい布団があればできること。それは…。
二度寝です。
この時期の朝型の布団には魔力があります。
布団から抜け出そうにも時間がかかるし、起きようとする力に反比例するように身体は動かず、まぶたは再び閉じたまま。朝だから起きようという気持ちとは逆にもう一度寝る。その背徳感で更に気持ち良さが増します。そしてだらだらと昼まで過ごす。これが最高に良い一日の始まりだと僕は思う。
以上の理由から、冬の二度寝は悪魔的の証明とさせていただきます。
ちなみに部屋の温度は15度以下が理想だと思います。
一月十五日(土)
帰寮してから五日が経過した。
いつもは帰寮してから二、三週間くらいは何となく落ち着かないが、今回はもう寮生活に慣れてしまっている。とても良いことだと思った。
帰寮してすぐに実力テストがあった。冬休み中、全く対策をしていなかったので、控えめに言ってもヤバいです。でもどうしようもありません。
冬休みが明けてから午前授業が多いので、あっという間に春休みが来ることでしょう。
春休みが終わったら、もう高校二年生です。でも全く実感が湧きません。
高二になると遊ぶ時間がいろいろと制限されそうです。そのため春休みはだらだらせず、キチンとした休みとしてケジメある生活をしようと思います。
今は自粛期間で外出も部活もできない状況です。でも不平はありません。
いずれにせよ学年末テストまで一カ月ちょいですが、良い成績を残せるよう、毎日頑張りたいと思います。
一月十六日(日)
寮に戻って約一週間が経過。
まだ外出自粛期間が続いているので、とても暇な一週間でした。
でも今週から部活が解禁ということで、少しうれしいです。あと今日、明日と午前授業というのもうれしいなぁ~。
冬休みですが、とても貴重な体験ができました。
友人が苫小牧にいるので、友人の家に泊まらせていただきました。
苫小牧は自然豊かで、函館に何となく似ている雰囲気の街です。
東京に住んでいる僕からすると、自然が多く、過ごしやすいとも思いました。
実は、社台という有名な牧場に連れて行ってもらいました。
そこには数多くの名馬がおり、Gワン七勝で記憶に新しいキタサンブラック、そしてそのライバルだったサトノダイヤモンド、三冠馬コントレイル、そしてオルフェーヴルなどがいて感激しました。
Gワン十勝、世界最強牝馬のアーモンドアイはお産のため会えませんでしたが、緊張してあまり写真を撮れなかったのを後悔しています。
キタサンブラックはかなり大きい馬だという認識はありましたが、実際に会うと想像していた以上に大きく、サトノダイヤモンドはその名の通り、額に白いダイヤモンド模様があり、興奮しました。でもみなさんお食事中でした。面白かったのはコントレイルです。友人に興味があるのか、頭を出していて、オルフェーブルは狭いところが嫌いなようで、広い馬房に入っており、飛び跳ねたり、暴れていたりしていたのが印象的でした。
ただ、強い競走馬というのは威圧感というか、生物としても格が違うように思いました。オルフェーヴルなどは、競走馬としてルールを理解していたのではないかと言われるくらい賢い馬なので、そんな競走馬たちに会うことができ、勉強にもなりました。
さて、あと一カ月ちょいで学年末テストです。
とにかく頑張って春休みを迎えたいと思います。
また会おう、キタサンブラック!