高校一年寮 寮生日誌(8月22、23日)
八月二十二日(日)
夏休みが終わってすでに五日が経過。
スマホが恋しい。すごく悲しい。朝起きてすぐにスマホに触れる夢のような生活はここにはありません。あっという間というか、急ぎ足で過ぎていったので、とても悲しい気持ちになると同時に、キチンとやってやるぞと気合いも入った。
実力テストの感覚はあまり良くなかったので、これから前期末テストまでしっかりとやらなければなりません。そろそろ本気で取り組まないと思っていた評定が取れません。指定校推薦で進学したいと思っている訳ではないが、もしも取れる状況ならばいつでも狙える選択肢は残しておきたい。そうなると個人的に一番やらなければならないのは数学だ。数学は第一、第二中間テストであまり良い成績を残していない。今までの反省を生かし、頑張りたいと思うが、この言葉、中学校時代から何度使ったことか。思えば、中一のころから続いているような気がする。
テストの点数が思ったよりも取れなかったから、次頑張ろうを三年間続けてきた中学生活は本当に情けないと思う。今もその延長線上にいるのかと思うと、自分が不甲斐ない。そろそろ本気で自分で変えたいと思う。思うだけならダメですけどね。
八月二十二日(日)
夏休み前までは夜まで暑い日が多かった寮だが、最近は涼しくてとても寝やすい。人間にとって睡眠はとても大切なもので、質の良い睡眠をとらないと身体がだるかったり、授業の内容が頭に入らないなど、学生にとってはとてもキツイものになります。ちなみに僕は十五度くらいの部屋で毛布と布団を首までかぶって寝るのが大好きです。
それにしても夏休みは短すぎたと思う。僕には大学生の兄と中学生の弟がいるが、どちらの夏休みも僕よりも長かった。全くひどい話だ。行事はほとんど中止になるし、夏休み中もずっと家にいることになったし、正直あと一週間、いや五日くらいは欲しかった。そうすればため込んでいたアニメを全て見て、行きたかったところにも行って、映画も観れたのに。
それに戻ってからの二週間外出制限、学校と寮をただ行き来するだけの生活。漫画を読んで、仲間とトランプしたり遊んで勉強をするの繰り返し。身体を動かしたいがそれもなかなかできない。外でランニングができれば、かわいい女の子から頑張ってという声もかかるかもしれない。そうすりゃ俄然やる気も出るが、ここは男子校。それも男子寮。現実にはあり得ない話しなのだ。
八月二十三日(月)
あっという間に夏休みが終わり、あと一カ月弱で高校での一年の半分が終わる。二十日、二十一日と実力テストがあった。正直帰寮してから三日後の試験は相当きつかった。なぜなら自分は寮に戻るとすぐに切り替えができないからだ。少し時間がかかるのだが、実力テストが前期の評点に関わるということもあり、テストに全力投球しなければならなかったので、テスト対策をする必要があった。
今回高校での初めての長期休暇となったが、宿題の量が中学の時の比ではない。ものすごい量であった。本当に毎日毎日取り組んでも余裕をもって終わらせることができなかったので、次回の休みの時にはこれができるように心がけたいと思う。
寮生活をしている以上、コロナウィルスには十分に気を付けたい。今は感染者が以前と比較しても増えていると思うので、より一層注意しながら生活をしていきたいと思う。