高2寮生日誌
◎十月一日 今日は十五夜。昼食は、寮食堂で月見まんじゅうが出た。 今回は少し「十五夜」について調べてみた。そもそも何で「十五夜」というのか。それは元々旧暦八月十五日の月の事を言っていたからだ。元々とは言っても、この行事が始まったのは、かなり昔のことで、数学のY先生(通常:数神)が教師をやり始めた頃(自称:江戸時代から)よりもさらに前の平安時代の八六〇年~八七〇年代に中国から伝来して始まった文化だとされる。当時は花札に「月見酒」という役があるように。団子だけでなく酒も酌み交わしていた。また、当時は収穫祭としてお月見が行われていて、お祭り騒ぎだったようで、今のように静かなものではなかったようだ。 十五夜とは別名「ちゅう秋の名月」という。皆さんが知っているのは、「中秋の名月」だろうが、「仲秋の名月」と漢字をあてることもある。これは旧暦の秋の七月を初秋、九月を晩秋、そして八月を仲秋と言ったところから来ている。だから「仲秋の名月」は「八月の名月」と言い替えられる。もう一つの「中秋の名月」は、旧暦の秋のちょうど真ん中にあたる日の名月であるから、この漢字をあてるのだ。どうだっただろうか。私は、なぜ「お月見」という文化があるのか知らなかったが、今日調べたお陰でだいぶ理解することができた。 今日から後期が始まった。高校生として過ごす時間も半分が過ぎたということだ。ここからは、もう受験生として目の色を変えて勉強に勤しまなければならなくなってきた。全国のライバルを意識して最後まで諦めずにやり遂げたい。 ◎十月二日 僕は以前、後輩から「勉強はなぜしなければならないのか?」と尋ねられたことがある。この問いは、多くの大人がそんなこと当たり前すぎて、今更、理由など説明する必要はないと口を揃えて言うだろう。実際このような疑問を持たずに勉強をする人で成功する人もいる。だが、僕はこれを愚問として、その後輩を責めるべきでないと判断する。実は僕もこのような疑問を抱えていたのだ。僕はその問いに「自分が知りたい事、やりたい事をするため」と答えた。さらに「勉強は、辛い事が多く、難しく断念したくなることもある。しかし、それ以上に自分の好奇心をくすぐり、興味がある分野、学問に出会える。そのために今は様々な方面、分野から広く基礎を学び、大学やその後の専門的な研究に備える必要がある」と答えた。また、勉強する