高校一年寮 寮生日誌(8月25日)

8月21日(金)  2月20日の高校寮引越しから半年が過ぎた。とは言えそのうち半分の3か月は帰省していたわけだが、それを除いても高校寮生活の輪郭を摑むのには十分な時間があった。率直に言わせていただきたい。大部屋のほうが良かった。とか言うと周りは「信じられない」みたいな顔をするから信じられない。この四人部屋の閉鎖的空間は私の性に合わない。もちろん部屋員に文句があるというような話ではないことははっきり言っておく。単に私が寂しがり屋だというだけの話だ。大きな部屋でみんなでワイワイやっていたほうが楽しかった。確かに大部屋での生活の方が不平不満ストレスの類は大きかったかもしれない。が、その分充実している感は言葉で言い尽くせるものでなかった。あの頃を本気で楽しめなかったのが本当に残念で悔しい。新たに始まった高校生活がその二の舞にならないことを願う。  今日は部屋員の誕生日だ。年を取りたくないのは私だけかもしれないが、大人になることの不幸な面も知っているのは不幸だ。小学生のころのように無智で無邪気でいたかった。そう思いつつも、祝うべきか分からないが、とりあえず「おめでとう」は言おうかな。  今日の修造カレンダーは「次に叩く一回で、その壁は破れるかもしれない」と言っている。

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