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高校三年寮 寮生日誌(11月27日)

  11 月 27 日(日)  僕は先週の金曜日から今日まで帰省していました。受験するためです。高三になっても、理由はどうあれ帰省というものはワクワクします。中一から寮に入り、生活するモチベーションはずっと帰省でした。長期休暇で帰れるから頑張ろう。あと何日で帰省だ。とカレンダーに日数を記入していたこともありました。年齢を重ねるにつれて、友達と過ごしたいと考えることが増え、東京の実家にいても、早く寮に戻りたいなどと思うことが増えました。今では、実家より寮の方が楽しいと感じるようになりました。  中一の頃は、ごはんが不味いやスマホが使いたい、家に帰りたいなど文句ばかり言っていた自分が、寮で友達と過ごしたいなど言えるほど成長できたのは、先生方や友達のおかげです。中一の頃は上手く人間関係がいかず、悩むことも多かったのですが、本当に友人関係には恵まれたなと感謝したいです。続々と大学が決まっている人もいますが、みんながいる時に写真でも撮って一生の思い出にしようと思います。

高校三年寮 寮生日誌(11月24日)

  11 月 24 日(木)  日程的にたぶん最後の寮生日誌になります。今まで何枚書いたか分かりませんが、たぶん何十枚と書いてきて、それなりに思い出があります。また、中学の頃はタイムキーパー制度なるものがあって大変だったなーと思わなくもないです。やはり、自分は以前より後ろを向いてしまう人間で、中学の頃は楽しかったなー。大部屋に戻りたいなーと思ってしまいます。今も楽しいのですが…。それでも制服を着て騒ぎまくった記憶は一生消えないし、一生胸の中にあるだろうなと思います。この思いでムードは、前の「寮生活を振り返って」でやったので止めにします。ということで、昨日のワールドカップ、日本勝ちましたね。ドイツに。サッカー部でも何でもない僕ですが、さすがに周囲の反応で凄いことが起きたんだなと分かりました。で何となく感動しました。こうやってドーハから感動を伝えられるサッカー選手の皆さんは凄いなと思います。あと、サウジアラビアみたいに休日にならないかなとも思います。岸田首相お願いします。  こんなのが最後の寮生日誌で良いのかと思ったりしますが、まあ逆にこれがこの寮生日誌らしいのかなとも思います。ということで寮生日誌を終わります。

高二寮生日誌(十一月二十三日)

 11月20日  高二の後期第一中間テストが終わった 今回のテストはテスト期間が二週間弱あって精神的にとてもつらかった。日本史のテスト範囲が教科書の約四十五ページ文で非常に覚える量が多かったり、数学のテスト範囲が三単元もあって、問題集の問題数が二百問くらいあったりしてとても疲れた。特に日本史は今までで初めてテスト勉強する気がなくなってしまった。  次のテストまでもう三週間程度しかないので、また準備をする心を整えないといけない。ただ今回はテスト期間が十日と短いので、前回に比べれば遥かに楽だと思うので、次のテストも頑張る。  最近とても気温が低くなって、夜忘れて窓を開けたままにすると簡単に風邪をひいてしまうので、気をつけていきたい。しかしそういう注意点はあるけれども、個人的に冬はとても好きだ。「雪はもういい」という人がかなりいるが、僕は綺麗だし、空気が澄んでいて夜空の星がグランド側だとかなり見えるので、季節の中で一番好きだ。そろそろ新月になるので、さらに星がよく見えるようになると思うので、とても楽しみだ。 11月20日  今年ももう十一月です。あと少しで2022年が終わり2023年になろうとしています。高校二年生になってから七ヶ月で約半年も過ぎました。   最近、事務室のネームプレートの右にある共通テストのカウントダウンを見ていると、あと一年したら自分達も受験が近づいていることを実感します。部活も楽しいが勉強にも本気で挑まなきゃやばいと思ってきました。勉強頑張ります。  またもうすぐクリスマスです。最近はクリスマスソングをハッピーな気持ちになりました。僕のオススメはやっぱり名曲マライアキャリーの「All I want for Christmas」です。 他にも色々ありますが、クリスマスを楽しめるのはやっぱりこの曲に限ります。今年も色んなクリスマスソングが出ることを楽しみにしています。先生もクリスマスを楽しんでください。 11月21日  今年ももう残り二か月だ。つい最近高二になったかと思えば、五ヶ月後には高三で大学受験も近い。一般入試ならまだしもAO入試なら大学によってはもうすぐ一年である。来年も気付いたら、入試まで数ヶ月という状況にあるのだと思う。ぼーっと過ごした一年にはしたくない。集中して気づいたら受験だったという状況にしたい。  自分は AO 入試を利用するつもりで

高二寮生日誌(十一月二十二日)

  11 月 18 日 現在僕は日本史を勉強していますが、大学では政治思想について学びたいと考えています。僕が文系を選択した主たる理由も、そこにあります。そもそも「正しさ」の悟りを得るためには、知識、経験と共に透明な心が必要です。物事の暗記だけでは道具にしかすぎません。 たとえこのラ・サールで優秀な成績を取っても、発信される正しさが間違っていれば、この世の善悪を判断する心は得られません。現に、憲法を解釈、解読するための憲法学は嘘つき、ごまかし、言い逃れの政治家、官僚を量産してきました。だから、正しき心の指導に従う良心、即ち透明な心を持つことが必要なのです。 しかし、僕にはあまりにも知識が不足しています。政治学における知恵や歴史上の政治システム、戦争史、政治思想の勉強をしなければいけないという使命を僕は常に感じています。 過去の歴史ばかり発掘して、学問をやっているつもりだけでは悟りは得られません。地味ではありますが、謙虚さ、精進の心、誠実な心も宗教的知性において必要です。だから、法学、政治学、経済学、国際関係論などを学びつつ、宗教、哲学を学ばなければなりません。長々と書いてしまいましたが、要するに「法の窮極にあるもの」を知るために、今、勉強しなければならないと思っています。 友人にはこんな話はしませんが、少しでも多くの人がこの思いを共有してくれることを心から願っております。   11 月 18 日 「別腹」というものが実際に存在するのを知っていましたか。「デザートは別腹だよ」誰でも一度は聞いたことのあるセリフだと思います。ではどうして別腹が生まれるのでしょうか。人の脳には「お腹いっぱい」と感じさせる満腹中枢と「お腹がすいた」と感じさせる摂食神経というものがある。おいしい食べ物を目の前にすると脳の前頭葉が満腹神経ではなくて摂食神経にスイッチを切り替える命令を出すためである。これが一つ目の別腹だ。 二つ目の別腹は胃に物理的なスペースを作るというものだ。それは脳内にオレキシンというホルモン物質が出て胃や腸の動きが活発になり、胃を満たしていた食べ物が腸に押し出されて、胃の中に新しい隙間ができるという。 もしかするといわゆる大食いと呼ばれる人達は別腹のメカニズムを使いこなしているのかもしれないと思った。自分もこれを使いこなすことができ

高校三年寮 寮生日誌(11月20日)

  11 月 20 日(日)  寮生活が終わりに近づいている。点呼未確認だのプレートを返していないだの。色々と叱られ続けたこの寮生活も終わりとなると嬉しいようで、どこか悲しい。自分がどんな状況下でもベタベタとひっついて話し掛けてくる友達。服が縮んで帰ってくる洗濯物。ゴムのような肉が出てくる寮飯。不安と緊張から始まったこの寮生活は、どの出来事も外見は良く聞こえるものばかりだった。三年間、僕はそんなことをずっと思いながら胸糞な思いで過ごしていた。だが、三年生になるとやはり意見は変わってくるものだ。大学に入ると、そんなに身近だった友達は居なくなるし、洗濯物もご飯も全て自分でやらなければならない。きっとそれが世間で言う「大人になる」ということなのだろう。ふと考えると、まだ子供でいたい日々が続いてほしいと願ってしまう。こんなにも日々折々感謝で埋まっていく生活を自分は胸糞だと言い続けていたのに。そう、幸せ者だったのだ。自分は。今ではそう感じることしか出来ない。ただ幸せを噛み締めている。むさくるしい文章が続いてしまったが。とにかく、身の回りに味方しかいない生活だった。苦しい時に前を向けば、同じ境遇の友達。笑いかけて元気付けてくれる友達。相談に乗ってくれる先生。時には喝を入れてくれる先生。遠くからでもずっと応援してくれる家族。切っても切れないつながりがそこにはあった。僕にとってここは、唯一自分をさらけ出せる場所だった。どの人達にも感謝しかない。やっぱり、僕はここが好きだ。今なら胸を張って言える。函館ラ・サール学園寮、ありがとう。いつでも僕らのために行動し、背中を押し続けてくれた K 先生、ありがとうございました。

高校三年寮 寮生日誌(11月13日)

  11 月 13 日(日)  人の三大欲求。 1 に「食欲」、 2 に「睡眠欲」、そして 3 に…。「知識欲」。そう、人は皆、情報もとい知識に飢えているのである。だからこそ新聞やインターネット、テレビや本を読んだり聴いたりするのであり、同時にそれらで得た情報を知識として蓄え、コミュニケーションや思考の材料とするのである。…え、違う?本当は別の、もっと本能的なアレするような欲望のハズだって?…。いやまぁ、この寮にいる限り、確かに無視できない話題ではあるけれども。コンプライアンス的にも世間的にもハズかしくない様に、敢えて「知識欲」として高尚な印象を持たせた訳でして。なのでどうか、この場では「知識欲」ということでお願いします。(平伏)どうやら認めていただいたようなので(強制)、月イチ「ヒミツの寮トリビア」始めてまいりましょう。今回は「知識欲」より、「情弱!遁世高校生」をお送り致します。  本寮では、スマホの持ち込みは原則禁止となっています。「原則」と留保を付けたのは、正確には「スマホの無許可持ち込み・持ち出し・使用」が禁じられており、寮に預ける場合だけはスマホ(保護者許可)を持ち込めるためです。つまり、日常の寮生活では、自由にスマホを触れることはできないということです。思わせぶり~。  情報過多と呼ばれる現代に生きる若者。本当にスマホなしで生きられるのか?その答えは「 YES 」です。本寮にはスマホはありませんが、貸し新聞やテレビ、そして文明の利器「 PC (回線有)」も設置されており、ある程度自由に利用することができます。あとは本とラジオで完璧。  では、トリビア。①「情弱」。この寮に住むことは、すなわちある種の「遁世生活」を意味します。②「習慣」。すなわちスマホから離れていると、久々の帰省で触るスマホに数分戸惑います(体験談)。③「持ち禁」。「持ち込み禁止物品」の略です。この「持ち禁」を犯している者は、大抵「某の新曲」やら「スマホゲーのキャラが云々」等のセリフを口にします。ホシはアイツだ(警部風)。  かくいう私も、昔はスマホなしの生活に不安を抱えていました。しかし、実際に過ごせば必ずこう思うはずです。「…案外、大丈夫じゃね?」さあさあ、スマホをやめたい皆さん!入寮して一緒に情弱になりましょう!

高校三年寮 寮生日誌(11月12日)

  11 月 12 日(土)  今日は土曜日。三年生は食事会に行ってきた。三年生のメンバー全員での行事は最後となる。スーツを着用し、午後 5 時 20 分バスに乗車した。まず五島軒に向かった。歴史と伝統のつまった本格的なレストランであった。仲間と豪華なディナーに舌鼓を打った。こんなに美味しいカレーを食べたのは初めての経験だったと思う。テーブルマナーがとてもきちんとしている人がいて、自分が知らなかったこともあり、なんとなくでいたことに気付かされた。少し恥ずかしくなった。テーブルマナーがしっかりされている人はかっこいいと思う。自分も見習わなくてはならない。  会食後、バスに乗車し函館山へと向かった。函館山からの夜景を見たのは三年間住んでいたのに初めてのことである。今日は晴れていたため、とてもきれいな夜景に心を奪われた。パンフレットなどでよく写真を見ていたが、実際目にしたのでは全く違う感覚だ。これは経験してみないと分からない。  冬休み。すなわち自分が寮を出るまで一ヶ月である。最後に良い経験ができたと思う。残り少ない寮生活も充実した楽しいものになっていければ幸いである。

高校三年寮 寮生日誌(11月11日)

  11 月 11 日(金)   11 月 11 日、いわゆる「ポッキーの日」というヤツだなと思っていたが、誰一人としてポッキーの話をしている人を見かけなかった。昨年はテレビやネットでかなり盛り上がっていた記憶があるが、今年は見る影もない。飽きられてしまったのだろうか。   11 月も三分の一が過ぎ、高校最後のテストも終わって、残すは卒業だけになってしまった。受験に関しては、私はもう大学が決まっているので、皆頑張れ~と他人事なのが正直なところだ。数日前、友人に顔色が良いと言われた。自分としては普段顔色が悪いつもりはないのだが、自分でも精神的にとても安定していると感じている。肩の荷が下りたからだろう。学校にいても、自分がここにいる意味はあるのか?と毎日思うようになった。場違いだなぁと。  大学への不安はない。あるのは期待だけだ。でも、今すぐに大学へ行きたいとは思わない。あと約四カ月、何事にも縛られない時間。おそらく人生で最初で最期であろうこの時間を有意義なものにできるよう努力したい。

高校三年寮 寮生日誌(11月8日)

  11 月 8 日(火)  中高 6 年間寮で過ごす中で 2 ~ 3 ヶ月に一度書かなければいけないこの寮生日誌も今回が最後になるかもしれません。  私事ではありますが、先週大学に合格することが出来ました。今回は義務自習中に、もしかしたらこの寮生日誌を読んでいるかもしれない後輩に向けて AO 対策について書きたいと思います。  最初に AO にとって必須である志望理由書。志望理由書にはいくつか書き方がありますが、その中でも王道である「きっかけ→将来〇〇をやりたい→そのために〇〇大学で〇〇を学ぶ必要がある」この書き方が一般的ではないでしょうか。志望理由書を書く上で大切なことは、「話の流れをスムーズに」「オリジナリティー」「なぜそこの大学でなければならないのか」この 3 点を明確にし、そこに加えて高校での活動を上手く入れたら書類合格はほぼ間違いないでしょう。オリジナリティーとは自分が体験してきたことを書きます。   AO は楽だと考えている人もいると思いますが、出願の 1 ~ 2 ヵ月前から一般の勉強は出来ないと考えた方が良いでしょう。

高校三年寮 寮生日誌(11月3日)

  11 月 3 日(金)  明日はついに卒業テストです。受験が迫ってきていることもあり、テスト勉強に身が入らないという声も多々聞きます。泣いても笑っても 6 年間の集大成。 34 回目の定期テストです。頑張りたいと思います。  私の部屋は結局 3 年間ずっと同じメンバーでした。このこと自体がとても珍しいことらしく、その部屋のメンバーになることが出来てとても誇らしげな気持ちです。彼らの良い所、悪いところはある程度理解し、受け入れてきました。大学に行って彼女ができたとしても、彼らの方が絶対に私のことを理解していると思います。それほど自分達は助け合いながら生活してきました。そんな生活もあと 2 カ月ほどで終わりを迎えます。誕生日会、ピザパーティーなどいろいろな事を 4 人でしました。いろいろな思い出が走馬灯のように浮かんでは消えていきます。共学の学校に行かなかったことは何度悔やんだか数え切れませんが、それ以上にこの函館ラ・サール学園で学び、体験したことは自分に磨きをかけ、輝かせてくれました。恐らく地元の私立に通っていたら、自分の才能という原石は磨かれずに他の石ころに紛れて埋もれていたでしょう。この特殊な全寮生男子校という環境は、個々の才能を伸ばすのには十分すぎる場所です。 6 年間はとても長いなと入学の時は思いましたが、今考えると 6 年間はあっという間でした。しかし、いつまでも高校生のままでいることはできません。次のステージに進まなければなりません。大学受験に向けてコツコツ頑張っていきます。  おそらく最後の寮生日誌なので、この場をお借りして今まで支えてきてくださった先生、両親に感謝を申し上げます。今までありがとうございました。そしてこれからも宜しくお願いします。