高3寮生日誌
◎六月二十八日
センター試験まで残り204日。週で数えると約30週ほどしかない。部活も引退して勉強に使える時間が増えたと思ったら、本番までの時間が少なすぎることに恐怖を覚える。高校3年分の復習をたったの200日でやらなければならないからだ。正直この時点で心が折れそうになる。だが、プラスに考えれば、あと200日のチャンスがあるということになる。つまり、200日分できないことをできるようにする機会がある。しかし、そこそこの努力では結果が得られない。ここからは自分との戦いである。どれだけ勉強に時間をかけることができて効率良く知識を蓄積していけるかが重要なのは言うまでもない。我慢も必要になる。だが、時には休むことも必要である。これからは常にどうすればバランスよく物事を片付けられるかを考えながら生活していく。時間の管理を徹底して行い、無駄な時間を無くしていければ規則正しい生活を意識するようになり、体調を崩すことも無くなる。全ては自分の意識で変えられると思う。強い意志を持ち、周りに流されないことも大事である。このように挙げていくと、かなり大変であるが、負けそうになったら次の言葉を思い出そうと思う。
If you can dream it, you can do it. ―Walt Disney
(夢見ることができるなら、それは実現できる)
◎七月六日
高1の夏、部屋で罰ゲーム有の勝負をすることになった。勝負はテストだったが、罰ゲームを何にするかが決まらなかった。そんな中、ダイソーで買い物をしている時、ある1500円の商品が目に入った。100均なのに1500円の値札で驚いて見ていると、それはセーラー服だった。罰ゲームにちょうど良いと思って、そのまま買ってしまった。レジの店員からの目がすごく恥ずかしかったけど・・・。そのセーラー服は本格的すぎて結局罰ゲームでは恥ずかしすぎるという理由でボツになってしまい、せっかく買ったのに無駄になってしまった。だが、学園祭では毎年誰かが着てくれた。今年は放送局の人が着てくれて、そのセーラー服を着て作った動画が全道大会で6位に選ばれたと言っていた。その話は普通に嬉しかった。セーラー服はそのまま放送局の物になったそうで、代々後輩に受け継がれていくそうだ。すごい。
◎七月十八日
高3になったと思ったら、気付いたらもう学園祭前となりました。今まで5回、この学園で学園祭を過ごしていますが、最後の学園祭だという実感が湧かないです。この5年強、普通に嫌になったりした事はよくよくありましたが、今思えば良い思い出ばかりです。今まで過ごしたこの時間は戻ってくることがありません。少しずつ終わりが近付くだけです。残り少ないこの学園での生活が悔いの残らないように過ごしたい。 さて、学園祭が終わったら、夏休みに入る人は入り、残りの人は寮に残って夏期講習となります。夏休みに入って帰省する人たちもきっと地元では塾に通うこととなるでしょう。自分も基本は平日に地元の塾に通うことになっています。夏休み明けのマーク模試に向けて少しでも良い結果を出せるように頑張りたい。
◎七月二十一日
今日は学園祭最終日でした。3年生にとって最後の学園祭ということで、とても楽しい学園祭になりました。クラスの出し物では縁日をやり、それ以外でも部活の皆で集まってダンスをしたり、お化け屋敷をしたりして、とても楽しかったです。悔いの残らない学園祭でした。 学園祭が終わったので、明日からは夏休みが始まります。ただ今回の夏休みは、今までの夏休みみたいな生活だと大きな問題が生じてしまいます。それは大学受験に受からないということです。「夏を制する者は受験を制す」と言うように、この夏でしっかり学力を伸ばさないと、これからとても大変になると思うので、この夏は遊ぶのは控えて、しっかり勉強に励みたいと思います。 これからの生活からは「高校生最後の・・・」というものが多くなってくると思います。それらのことが悔いの残らないように、しっかりと生活していきたいです。
◎七月二十一日
ついに高校生活最後の学園祭が終わってしまった。自分のクラスはお化け屋敷をやったのだが、JKがけっこう来ていたので楽しかった。やっぱりJKはいいな~と思った。お化け屋敷自体も好評で、しっかり作ったかいがあったと思った。 しかし明日の午後には、もう勝負である。ここで勉強するかしないかで今後を大きく左右すると思うので、納得のいくようにしていきたい。まずは夏期講習で勉強のリズムを作って、帰省後も続けられるようにしたい。
話は変わるが、あと残された行事は球技大会だけである。しっかり取り組んで楽しみたい。
話は変わるが、あと残された行事は球技大会だけである。しっかり取り組んで楽しみたい。
◎七月二十五日
学園祭が終わり、夏休みが始まった。私は講習を受けるという選択をして函館に残ることにした。実家で勉強がはかどらないという訳ではないが、同じ志を持った同胞に揉まれて受験勉強をすることに大きな価値を見出したので、残ることにした。自分の目指している大学は、最難関と呼ばれるような大学であるため気の遠くなるような毎日だが、日々精進していきたい。しかし、いくら受験の天王山とは言え、きちんと生き抜きも用意している。夏祭りだ。その日は丸一日遊び倒してリアルを充実する予定なので、他の日に全力で勉強を取り組む予定だ。いくら受験生とは言え、一生に一度しかない青春時代を勉強のみと心中する気はサラサラない。メリハリを付けて有終の美を飾りたいと思う。