新高一寮 一年間を振り返って①


 寮生活を一年間振り返ると、とてもあっという間だと思う反面、とてもいろいろなことがあったと思う。まず入寮日、間違って中学寮に入ってしまったこと。あれは本当に恥ずかしかった。今すぐにでも忘れたい。その後高校寮へ行きチューターの先輩に寮を案内してもらったのだが、こんなにもしっかりした人が寮にいるんだと思うと、自分はとてつもなく凄い場所に来たのだと実感した。

 しかし、正直言って入寮してからの約一ヵ月間は辛かった。本当に楽ではなかった。親から離れた不安、函館という新しいと土地。他県からも人が集まった大部屋。そしてチューター活動の一環である説諭。家に帰りたいと何度も思った。ただ幸いにしてこの環境が逆に楽しくもあった。同じ気持ちを抱えている仲間や、いつも支えてくださった先生方、そして一番身近に僕達をサポートしてくださったチューター団の方々のおかげで、本当に素晴らしい環境で生活ができていると思う。

 集団生活を常に続けている大部屋生活があったからこそ、仲間同士で辛い壁を乗り越えることができ、仲間との強い絆もできた。もしこれが一人部屋だったり、チューターの方々がいなかったら心が折れていたと思う。辛い時に一緒に切磋琢磨した仲間とぶつかる時も実際あった。でもそのおかげで相手の本当の気持ちや、自分のことも見つめ直すこともでき、今ではとても仲が良い。あの時のつらい経験が今の自分を作っている。この環境のおかげで自分は大きく成長できたと思う。そして次は自分がチューターとして新一年生を迎える立場となる。あの日の自分が辛かったように、新一年生も同じような気持ちで不安を持って入寮し、生活を始めるであろう。その気持ちを少しでも早くに解消できるよう、代々のチューター団に恥じない、チューター活動をしていきたい。

 この一年は僕の人生において大きな影響を与えてくれた素晴らしい一年だった。

 函館ラ・サール学園寮に来て、本当に良かったと思う。

 

 僕は入寮当時、友達が作れるのか心配で誰とも話す人がいなく、とても辛い日々でした。周りのみんなはすぐに友達もでき、話をしている姿を見てとてもうらやましかったです、僕はこの寮に馴染めず、家に帰りたいというホームシックもあり、夜な夜な泣いていたこともありました。しかし時が経つにつれ、たくさんの人と話す機会もあり、次第に友達もできてきました。例えばみんなでトランプをしたり、買い物に出かけたり、楽しい日々になっていきました。テストが近づくと皆で協力して教え合うなど、普通ではできないこともこの寮ではできるので、とても面白みを感じていました。

 この寮ではスマートフォン等の使用が禁じられていて、持ち込み禁止物品になっています。最初はとてもつまらないルールだと思いました。中学時代はいろいろな機会で使用していたので不便さを感じましたが、今では問題ありません。

 そして六月ころにはもう話さない友達もいなくなり、全員とも話せるようにもなりました。文武両道を目標に部活にも入り、日々の義務自習も頑張りました。しかし成績は一向に良くなりません。そのためテスト二週間前には毎朝五時に起床し勉強もしました。しかし体力にはあまり自信のない僕にとってはとてもきついことになり、限界になるといつも発熱で体調を崩すという失態ぶり。そのせいで逆に勉強時間が減るという悪循環で点数を落としました。僕はとても悔しかったので何度も自分なりに頑張りましたが結果は出ません。恥ずかしかったですが、勉強方法を変えようと友達に聞くことにしました。その時、自分の悪い面をいろいろ指摘され、とても悲しかったですが、逆にはっきりと指摘されたおかげで成績だけではなく、自分の悪い面もたくさん改善することができました。そして徐々にではありますが、成績も上がり、合計点数も上がったのでとてもうれしかったです。いろいろと教えてくれた友達には本当に感謝しています。これからも頑張ろうとも思いました。

 そして一年を振り返ると楽しいこと、辛いこと、悲しかったこと等たくさんの思い出もありました。友達ともケンカをせず仲良く生活し、今は入寮当時のように泣くようなことはありません。内進寮生とも仲良くなりましたし、とても楽しい毎日です。この寮でしか経験できないことを残り二年間体験して楽しんでいき、勉強も今まで以上に頑張って、悔しい思いをしたことを忘れずに生活していきたいと思います。

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